SDGs、脱炭素が招いてしまった皮肉な燃料価格の高騰

石橋大右

2021.10.31 エネルギー問題

SDGs、脱炭素が招いてしまった皮肉な燃料価格の高騰

こんにちは、石橋です。
ようやく、ようやく緊急事態宣言が明けました。その後も新規検査陽性者が特に増えることもなく推移しているので、いよいよコロナ禍から私たちは卒業ということになりそうです。
これまで苦しかった業界の人たち多かったと思いますので、本当に良かったと思います。まだまだ油断はできませんが、ひとまず経済活動の再開に期待したいと思います。

そんな経済活動の再開に水を差しているのが、ここ最近の原油高です。ガソリンや灯油はもちろん、電気代もどんどん高くなっています。これはいったいなぜ?という疑問が飛び交っていますが、ここに1つ看過できない原因があります。そこには、SDGsやESG投資、脱炭素といったエシカルなエネルギー利用の流れと関係があるというのです。これは、どういうことなのでしょうか。

世界的なSDGsへの流れが加速する中、脱炭素も重要な位置づけとなっています。石油や天然ガス、石炭といった化石燃料から脱却をして再生可能エネルギーにシフトしていこうという流れが世界的に起きています。これはもちろん地球環境を持続可能なものにするための取り組みで、素晴らしいことです。弊社、和上ホールディングスもそれを推進する立場なので、このこと自体はもっと流れが加速してほしいと思っています。

しかし、問題は脱炭素を達成するまでの期間です。それまではどうしても化石燃料に頼らざるを得ず、そうでなければ今の経済や文明社会を維持できません。脱炭素を達成するまでは従来のエネルギーに依存して、脱炭素を達成することに合わせてシフトしていくというのが、消費国のロジックです。
しかし、産油国や天然ガスを採掘している資源国にとっては全くロジックが異なります。彼らにとっての脱炭素は自分たちの主力商品が売れなくなる時代の幕開けであり、脱炭素を達成した後は自分たちが豊かな国ではいられないのではないか、という危機感そのものです。
しかも、脱炭素達成までは今までどおりエネルギーを供給してくれ、というのですから資源国にとっては「何を都合のいいことを」となるわけです。

事実、産油国は主要先進国からの増産要求に乗り気ではありませんし、ロシアに至ってはヨーロッパに天然ガスを供給するパイプラインの供給量を絞っています。近い将来にエネルギー資源を買わないのであれば、今のうちに生産量を絞って価格を高騰させ、儲けられるうちに儲けておこうとの思惑があるともいわれています。
これって、実は考え方としては至極まっとうです。2030年や2050年など世界各国は脱炭素やカーボンニュートラルの達成を目標と定めていますが、それまでは化石燃料を使いますよ、と言っているわけです。しかし、資源国にとっては新しい油田を開発するのに莫大な資金が必要ですが、それだけの投資をしても脱炭素に向かっている世界で思っているだけの量が売れない未来も考えられるわけです。「何を都合のいいことを」と気分を害しているだけでなく、今後先細りになることが確定している化石燃料の新規開発をすることにリスクを感じているわけです。
そうなると世界の投資マネーはエネルギー買いに走ります。それが現在の原油高やLNG高を招いているわけです。

せっかくコロナ禍を卒業しようとしている時に、原油高や電気料金高騰はさまざまな産業への打撃となります。こうしたエネルギー高は単に、資源国に大金をプレゼントしているようなものですから。
この状況は、世界がSDGsを声高に叫ぶほど拍車がかかってしまいます。エネルギー問題を解決するための取り組みが、足元のエネルギー需給を持続不可能なものにしてしまっているのは、何とも皮肉な話です。
ここで私が思うのは、原発の再稼働推進です。環境ビジネスを推進する会社の代表を務めていながら違和感があるかもしれませんが、そもそも原子力は発電時に温室効果ガスを排出しないエネルギーです。事故が起きたときのリスクが高いことで日本では脱原発一色になってしまっていますが、脱炭素を達成するまでのエネルギー問題を解決するにはこれしかないのではないでしょうか。科学的に安全性が証明されているものについては安定稼働させて日本のエネルギー安保を確保することは、今後真剣に議論するべき時が来ていると思います。

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