こんにちは、石橋です。
ちょっとご無沙汰してしまいました。
その間にも、このブログで取り上げたくなるようなことがたくさんありました。
その中でも一番気になるのは、やはり経済と景気に深く関わる「アベノミクス」です。
ご存知の通り、政権に返り咲いた自民党の安倍総理が掲げた経済政策の総称です。
このアベノミクスは安倍総理本人も言っているように、三本の矢で成り立っています。
一本目の矢とは、大胆な金融政策。
2%のインフレ目標や円高是正などはすでに打ち出されており、かなりの成果を収めているのは周知の通りです。
なぜこんな簡単なことがこれまで出来なかったのかと言いたくなるほど、安倍内閣のメッセージは市場に大きな影響を与え、日本経済を強力に後押ししています。
モスクワで開かれたG20会議や、各国との首脳会談などにおいて何度も急激な円安がやり玉に上がったり、上がりかけたり。
これだけ世界が注目しているということは、要するにアベノミクスという政策が効いている証拠です。
これまでボコボコ状態になっていた日本経済が息を吹き返そうとしているのですから、特に新興国が神経をとがらせているのも無理はありません。
かつて世界を席巻した日本経済が復活するということは、そのあおりを食らって経済に痛手を負う国が多数出てくるのは明白だからです。
最近は軍事的にきな臭い話が多くなっているので、どうしても政治課題が安保や外交にあると思ってしまいがちですが、日本が直面している最大の危機は経済問題です。
これだけ不況が長引くと、世界を席巻した日本経済ですら、徐々に力が弱まってしまうのは誰もが実感しているはずです。
そこに来て、このアベノミクスです。
一本目の矢が放たれただけで、円安と株高が進行しています。
これはどちらも、日本経済にとってとても効き目のある良薬です。
2月26日にはイタリアの選挙結果が影響して急激な円高が一時的に進行しましたが、その日のうちに半分ほど戻したのでアベノミクスが依然として効いていることが分かります。
このように一本目の矢が放たれた直後に、アベノミクスでは二本目の矢が放たれています。
これは大規模な財政出動による国土強靭化という政策です。
全国各地で老朽化している社会インフラに対して大々的なお金をかけることによって、公共工事特需を起こそうというわけです。
自民党が長年やってきた土建政治の再来だという指摘もありますが、景気のためならある程度はやむを得ないでしょう。
ただし、これはいつまでも続けていると借金が増えるだけなので、アクセルとともにブレーキも巧みに使わなければなりません。
そして、最も大切なのが三本目の矢です。
これはまだ、どんな矢を放つかということを決めようとしている段階です。
三本目の矢は成長戦略です。
日本が今後、どんな分野の産業で世界に打って出るかという戦略なので、そうそう簡単には決まりません。
和上住電の主力事業である太陽光発電も、当然その中に含まれるでしょう。
ただし太陽電池は世界的にだぶついている上に価格競争なので、太陽光発電の次に来るような環境技術が本命となりそうです。
もちろん、日本国内で普及を進めるような政策は盛り込まれる見通しとなっています。
成長戦略については、工業分野以外にも医療や文化など、実に多岐にわたります。それだけ日本には世界と充分戦えるだけの能力がたくさんあるということです。
アベノミクスはまだまだ始まったばかりですが、第一段階では成功を収めています。
この調子で成功すれば、いよいよ日本経済の本格的な逆襲が始まるのではないかというのが、大方の見方です。
ちょっと楽観的すぎるのでは?という指摘も当然ありますが、これから何かを成し遂げようとしているものを、無理に足を引っ張る必要はないでしょう。
日本経済の成長に学び、後から追い上げてきている国はたくさんあります。
これらの国々がアベノミクスをどう見ているのかについては、冒頭で述べた通りです。
本当に有効性のある経済政策を実行することに、脅威を感じているのです。
その傾向が最も色濃くでているのが、日本と同じようなビジネスモデルで経済成長を果たした韓国です。
今やサムスン電子1社の利益が日本の家電メーカー全部の合計を上回っていることはよく知られています。
その原動力となったのが、国家ぐるみで進めたウォン安政策でした。
そのウォン安円高によって、韓国企業は大きな利益を上げ、日本企業は巨額の赤字を垂れ流しました。
アベノミクスによって、今度はその逆が起きているのです。
「円安誘導だ」
「日本は不当に為替相場を操作している」
かの国ではそんな批判が飛び出しているわけですが、私に言わせればどの口が言っているのかと思います。
1ドルが90円を超えると、日本の輸出産業は本格的に息を吹き返すと言われています。
それが現実になった今、日本経済の逆襲をしっかりと見届けたいと思います。
アベノミクスの成功を私も強く願っている一人です。