家庭用蓄電池を『水害』から守るためにはどうすれば良い?

家庭用蓄電池を『水害』から守るためにはどうすれば良い?

近年では、台風や地震などの自然災害の影響により、停電が発生してしまった際の電力確保の手段として太陽光発電設備や家庭用蓄電池が注目されています。太陽光発電は、太陽光エネルギーを電力に変換することができるため、停電が発生しても自分で電気を創ることができるようになりますし、さらに蓄電池を連携させておけば、太陽光発電では発電できない夜間などの電力まで確保することができるのです。

しかし、近年の自然災害を考えてみると、夏場の豪雨災害の増加や台風の大型化が進んでいると言われており、各家庭に導入されている蓄電池や太陽光発電自体が被害を受けてしまう…といったケースも少なくありません。当然、台風の強風などによって太陽光パネルが吹き飛ばされてしまったり、洪水で蓄電池が水没してしまった…などと言ったことになると、「万一の非常用電源のために」と考えていた設備がダメになり、結果的に電気が利用できなくなってしまうということもあるのです。
したがって、災害対策として家庭用蓄電池の導入を検討している場合は、災害時でも安心して電気を利用するため、「水害から蓄電池を守る!」という視点も持っておく必要があるでしょう。そこでこの記事では、家庭用蓄電池を水害から守るためにおさえておきたいポイントをご紹介します。

蓄電池が水没するとどんな弊害が?

それではまず、せっかく導入した家庭用蓄電池が、洪水の影響などで水没してしまった場合、どのような悪影響が出てしまうのか簡単にご紹介しておきましょう。万一、家庭用蓄電池が水没してしまった場合、もっともわかりやすい弊害は内部の回線がショートしてしまい電気が使えなくなってしまうという症状です。
これだけでも、蓄電池としての役割を全うできなくなりますので利用者が非常に困ってしまうのですが、他にもさまざまな弊害が出てしまう危険があるのです。

  • 有害ガスが発生してしまう危険がある
  • 蓄電池が転倒してしまう危険がある
  • 蓄電池が発熱・発煙・発火してしまう危険がある
  • 触れてしまった人が感電してしまう危険がある
  • 電池から電解液が漏れ出してしまう危険がある

簡潔にまとめるだけでもこのような危険が存在します。要は、家庭用蓄電池が水没してしまった時点で基本はアウトと考えなければいけないのです。
ちなみに、家庭用蓄電池が一度でも浸水してしまった場合には、外観上に何ら問題がない場合でも、むやみに近づかず絶対に触るようなことはしないように注意してください。蓄電池は、中に電気を溜めるための設備ですので、浸水により内部でショートが発生してしまうと、感電事故の危険があるのです。まずは、販売店や施工業者、メーカーなどに対処方法の確認のため連絡するのがオススメです。

蓄電池を水害から守るには?

それでは、家庭用蓄電池の導入を検討した場合、「水害から守るには?」ということを検討した際どのような対策を行えば良いのでしょうか?

屋内設置タイプを選択する

家庭用蓄電池を水害から守ることを考えた場合、最も有効となるのが「蓄電池を屋内に設置する」という対策となるでしょう。

現在日本国内で販売されている家庭用蓄電池は、屋外に設置できるタイプや屋外・屋内併用タイプと、複数の種類が存在しています。基本的には、高湿や高温、直射日光などが蓄電池の弱点となるため、屋外設置する場合には、慎重に設置場所を選択しなければいけません。また、屋外設置で蓄電池を導入する場合でも、直接地面に設置するわけではなく、コンクリート基礎を打ち、底上げしてからしっかりと金具で固定するという手法がとられます。

しかし、豪雨災害などで水害が発生した場合には、多少底上げされた程度では蓄電池が浸水してしまうリスクを無くすことはできません。もちろん、水害を見越して屋外設置された蓄電池を一時的に屋内に避難させようと考えても、100kg以上の重さがありますし、金具や配線を自分で外して屋内に持ち込むなどとても現実的ではありません。つまり、「自然災害による停電時の対策として!」と考えて家庭用蓄電池を導入する場合には、予測不能な自然災害の影響を受けやすい屋外設置よりも、屋内に設置する方が安心できるのです。

蓄電池の導入は水害のことも考えて!

ここまでの説明で、家庭用蓄電池を水害から守るためには、設置場所をよく検討しなければならないということが理解できたと思います。

家庭用蓄電池を屋内に設置する場合には、適度な換気がされて熱や湿気がこもらない環境が適しているなど、一定の条件はあるものの、屋外のように直射日光の心配などはしなくて良いので、設置場所は非常に選択しやすいと思います。ただし、注意が必要なのは、蓄電池の中には100kg以上の重量があるものもありますので、設置場所によっては床面の補強工事が必要になることがあります。また、運動音が多少出ますので寝室の近くに設置することはあまりオススメできないかもしれませんね。

家庭用蓄電池を屋内に設置すれば、床下浸水程度の水害なら蓄電池を水害から守ることが可能です。もちろん、床上まで浸水するような大規模水害が発生した場合には、家庭用蓄電池も浸水してしまうことになるのですが、この場合は蓄電池云々のことを考える以前に自分の命を守るための行動をとらなければいけないでしょう。つまり、床上浸水が発生しそうな状況であれば、すみやかに避難が必要となりますので、ギリギリの判断材料となる床下浸水までは蓄電池を守ることが可能な「屋内設置の蓄電池を選ぶ」という対策で、蓄電池の水害対策はほぼ完璧と言えるというわけです。

近年では、夏場の豪雨被害の増加や台風の大型化など、毎年のように水害が発生しているイメージがあります。したがって、「水害は毎年発生するものだ…」という考えを持ち、災害時の非常用電源として蓄電池を導入するなら、屋内設置タイプが安心かもしれません。

まとめ

今回は、家庭用蓄電池の弱点となる『水害』について、水害から蓄電池を守るためには?という視点で、蓄電池の浸水対策をご紹介してきました。

家庭用蓄電池は、日々の生活にかかる電気代を削減することができるというメリット以外にも、万一の災害で停電が発生した時でも最低限の電力を確保することができるということから、年々その需要が高くなっているのです。しかし、自然災害対策として非常に有効な住宅設備と言われている家庭用蓄電池ですが、台風や豪雨災害など、水害を伴うような自然災害の場合、蓄電池自身が被災してしまう可能性がある…ということは考えておかなければいけないでしょう。

電気を蓄えておくための設備である家庭用蓄電池は、浸水被害に非常に弱く、水害などで水没してしまうと蓄電池自身が使えなくなってしまうのです。したがって、近年増加している水害対策も考慮した形で蓄電池を選ぶ場合には、屋外設置タイプの機種よりも屋内に設置できる蓄電池を選んだ方が安心できると言えるでしょう。なお、近年の水害の増加もあり、蓄電池メーカーによっては通常のメーカー保証の他に『自然災害補償』を作っています。通常のメーカー保証では自然災害による蓄電池の破損は対応してくれませんので、こういった保証への加入も事前に検討しておくのがオススメです。

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