災害の際に役立つ蓄電池!大規模停電が発生した場合の蓄電池活用法を考えてみよう!

災害の際に役立つ蓄電池!大規模停電が発生した場合の蓄電池活用法を考えてみよう!

日本は古くから地震や台風などの自然災害が多い国として有名です。さらに最近では、夏場にゲリラ豪雨や集中豪雨などによる洪水といった水害も増加しており、どの家庭でも自然災害に対する準備が欠かせないと言ってもいいのではないでしょうか。
特にこういった自然災害が発生した場合には、家族の命に危険があるだけでなく、大規模な停電被害も発生してしまう可能性が高いのが厄介です。夏場ともなると、例え数時間程度の停電被害だとしても、冷蔵庫の中の食材がダメになってしまうこともありますし、空調設備が利用できないことから高齢者や小さなお子様が体調を崩してしまう危険もあるのです。

それでは、こういった災害時のリスクを回避するためにはどうすれば良いのでしょうか?実はここ数年、自然災害時の停電に備えるため、家庭用蓄電池への注目度がどんどん高くなっていると言われているのです。そこでこの記事では、万一の災害で大規模停電が発生した場合、家庭用蓄電池に何ができるのか?を考えてみたいと思います。

災害の備えとして蓄電池の需要が高まっている?

蓄電池に関しては、ここ数年でいきなり耳にするようになってきた設備と思うかもしれませんが、もともとは工場などの大規模施設のバックアップ電源として活用されてきた産業用の設備で、長い歴史を持っています。それが2011年に発生した東日本大震災で、一般家庭での非常用電源の重要性が認識されるようになり、家庭用の蓄電池としても一気に需要が高くなってきたのです。日本政府も、災害による停電が発生した際、各家庭で非常用電源を用意しておくことが重要と考えているため、2012年からは蓄電池の導入に関して補助金が交付されるようになっています。実際に、東日本大震災以降も、日本国内では大規模な地震や台風による被害など、全国各地で災害による停電が発生していますので、万一のことを考えて、家庭用蓄電池を導入する住宅が増加しているのも頷けます。

2017年に行われたシード・プランニングによる市場調査(住宅用、業務用、公共産業用蓄電システムの市場規模予測)では、2024年の蓄電池の市場規模は3,684億円に達すると予測されており、これは2016年の市場規模と比較すると、なんと5倍以上にまで膨れ上がるとの予測となっているのです。
この調査結果では、特に戸建て住宅での家庭用蓄電池の需要が伸びると予測されているのですが、これは国が普及推進をしている「ZHE(ゼロ・エネルギー・ハウス)」住宅、通称『ゼッチ住宅』において家庭用蓄電池が非常に重要な役割を担っており、補助金の対象機器になっていることも関係しているのだと思います。

今後の日本では、南海トラフ地震や首都直下地震など、マグニチュード8~9クラスの超巨大地震が発生する可能性が高まっているとも言われています。そのような災害のことを考えると、家庭用蓄電池の需要は今後もどんどん高くなっていくと考えられます。

災害時でも蓄電池で家電の電力をカバーできる?

日本に住んでいる限りは、地震や台風などの自然災害がいつ発生してもおかしくないと考えておかなければいけません。つまり、災害による停電被害リスクというのは、いつでも私たちのそばにあるということです。

蓄電池は、家庭の電力利用をより効率的にすることができ、日々の生活にかかる電気代を大幅に削減できることがメリットになると言われているのですが、さらに災害による大規模停電が発生した際には、非常に心強い味方となってくれるのです。
自然災害による大規模停電が発生した場合には、電力の供給がストップしてしまうことになりますので、今や私たちの生活に必要不可欠な家電製品が何も使えなくなってしまいます。しかし、家庭用蓄電池を導入しているご家庭であれば、生活を維持するための家電製品を利用することができるようになるのです。実際に、昨年9月に東日本を襲った台風による被害では、千葉県全域に長期間の停電被害をもたらせたのですが、多くの家庭が電気を使えないと困っている中、蓄電池を導入しているご家庭では電力が使えており、テレビのニュースなどでも家庭用蓄電池の有用性が盛んに報道されていました。

家庭用蓄電池は、普段の生活でも役立つのはもちろん、災害による停電など、非常時でも家族の安全を守ることができる本当に心強い設備となってくれるのが最大のメリットと言えるのではないでしょうか?

災害時の蓄電池利用の注意点

自然災害への備えとして家庭用蓄電池を導入する場合には、蓄電池の『容量』と『出力』に注意しましょう。

『容量』で家電を動かせる時間が決まる

停電時に蓄電池の電気を使って家電を動かす場合、「どの程度の時間動かすことができるのか?」を決めるのが蓄電池の容量です。蓄電池は、購入する機種により容量が異なり、「kwh」という単位であらわされています。例えば、4kwhの蓄電池であれば、消費電力40wのLED照明を100時間程度動かすことができます。

複数の家電を動かすなら『出力』も重要

蓄電池の『出力』も購入する機種によってさまざまです。この出力によって、蓄電池に接続して動かすことができる家電の数が決まると考えましょう。例えば、蓄電容量が小さな蓄電池であれば1.5kw、容量が大きなタイプなら5.9kwなどと言う具合に、容量によって出力も変わっています。蓄電池によって家電を動かす場合には、この出力の範囲内で家電を接続することができるので、多くの家電の使用を予定しているのであれば、出力の大きな蓄電池を導入する必要があります。

上記を踏まえて、万一停電が発生した場合に、蓄電池を導入していればどういった家電が利用できるのかを考えてみましょう。一般的にですが、停電時に消費する1日の電力は『4kw』前後だと言われています。もちろんこの数値は、ご家庭ごとに使用家電やそのスペックが異なりますので、あくまでも参考として考えてください。
停電時に必要になりそうな家電の消費電力をご紹介しておくので、ご自宅に必要になる蓄電池の機種選びの参考にしてみましょう。

  • 冷蔵庫(年間292kWh)・・・24時間使用で約800w
  • 携帯電話の充電(15W)・・・4時間使用で約60w
  • テレビ(150W)・・・6時間使用で約900w
  • パソコン(100W)・・・3時間使用で約300w
  • LED電球照明(40W)・・・6時間使用で約240w
  • 炊飯器(150Wh)・・・1回の使用で約150w
  • エアコン(500W)・・・5時間使用で約2500w

※上記の数値はあくまでも目安です。家電のスペックや使用条件で異なります。また、エアコンは消費電力が一定ではないので、稼働直後の数値となります。

停電が発生してしまった場合でも、さまざまな家電製品を使いたいのは誰もが同じでしょう。家庭用蓄電池を導入していれば、これらの家電製品を問題なく使用することができます。なお、導入する蓄電池の容量などによって、使用可能時間が全く変わってきますので、その辺りもよく考え蓄電池選びをしましょう。家電の使い方にもよりますが、4kwhの蓄電容量で約24時間、12kwhであれば3日程度は電力供給が無くても家電を使用できる計算となりますので、災害対策には非常に有効です

太陽光発電との連携でより安心

家庭用蓄電池を導入しているご家庭であれば、一定期間は電力供給が無くても家電を使用することができるとわかりました。しかし、家庭用蓄電池というものは、あくまでも「電気を蓄えておく設備」となりますので、充電していた電気をすべて使ってしまえば、家電は使用不可能になります。電気を使い切るまでに電力会社から電力供給が回復すれば問題ないのでしょうが、昨年の千葉県の大規模停電のように、停電被害が長期化してしまうことも考えられます。千葉県の停電では、2週間以上も電力供給がストップしていた地域もあり、さすがにこの期間を蓄電池の電気だけで賄うのは不可能なのです。

したがって、自然災害による停電に万全な体制で備えるためには太陽光発電と家庭用蓄電池を併用するのが最も安心です。太陽光発電は、皆さんもご存知の通り、太陽光エネルギーを電力に変換する自家発電設備です。『太陽光発電+家庭用蓄電池』という体制が整えば、例え停電が起きたとしても昼は自家発電した電気で電力を賄いながら余剰電力を蓄電池に貯める、発電できない夜間は蓄電池から電気を供給するという体制が作れるため、停電が長期化したとしても問題なく必要な家電を使用することが可能になるのです。

もちろん、こういった体制は普段の生活の中でも行えますので、日々の電気代も極限まで削減することができるようになるでしょう。

まとめ

今回は、自然災害による大規模停電が発生した場合、家庭用蓄電池はどのように役立つのか?についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、日本は古くから自然災害が非常に多い国として有名ですので、いつ・どこで停電被害が発生するような災害が起きてもおかしくないと言えるのです。

特にここ数年は、地震だけでなく日本人が慣れているはずの台風でも甚大な被害が出ているように、日本を取り巻く気候条件なども変わってきているように思えます。したがって、万一の時に家族の生活と安全を守るということを考えた場合、家庭用蓄電池が非常に重要な役割を担うのではないかと思います。

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