尖閣問題を外交問題と思うなかれ【前編】

石橋大右

2012.10.9 石橋の考え

尖閣問題を外交問題と思うなかれ【前編】

こんにちは、石橋です。
いよいよ風雲急を告げてきた、尖閣問題。
中国各地では反日デモ…いえ、反日暴動…いえ、ただの略奪が続発し、もはや文明国とは到底思えないような光景が全世界に配信されています。

それにしても、なぜ尖閣問題はこんなに大ごとになってしまったのでしょうか。
マスコミの報道や、多くの人が語っていることを見ていると、どうも尖閣問題を外交問題だと思っている人が多いように感じるので、ここでひとつ私の見解を述べたいと思います。

私がここで言い切りたいのは、尖閣問題は外交問題ではないということです。
それでは何かというと、内政問題です。
どこの内政問題?
もちろん、日本と中国の両方です。

それでは、その根拠と私の意見を述べたいと思います。

まず、ひとつハッキリさせておきたいこと。
それは、尖閣諸島が日本に帰属する領土であることには何の疑いもなく、証拠も揃っているということです。
尖閣諸島の中で唯一人が住んでいた魚釣島には多くの日本人がかつて住んでおり、カツオ節の工場もありました。
戦後、沖縄を占領していたアメリカから本土返還がなされた時にも、尖閣諸島はその中に含まれて日本に返還されたと明記されています。

一方、中国はどうなのかと言いますと、当時中国が清国だった当時、どこの国も領有していなかった尖閣諸島を日本が調査によって発見し、周辺各国に照会をして領有している国がないことを確認して、日本への編入を行いました。
その後、清国や台湾の漁船が尖閣諸島の近くで大波の被害に遭った際、日本がその漁船を救助したことがありました。
その時にも、日本の尖閣諸島海域で助けてくれたことに感謝する書状が送られています。

これでもう、証拠は充分ですね。
これ以外にもたくさんありますが、後は割愛します。

これだけ証拠が揃っているのに、なぜ領土問題が起きるのか?
ここから先が、内政の問題です。

中国は1970年代に突然、尖閣諸島の領有権を主張し始めました。
この当時の調査で尖閣諸島の周辺、東シナ海にはたくさんの天然資源が眠っているということが分かったからというのが、直接の理由です。
しかし、理由はこれだけではありません。
中国共産党政府は、そもそも沖縄全域を日本領だとは認めていないことをご存知でしょうか?
今でも中国の地図には沖縄という地名はなく、「琉球群島」という表現になっています。
さすがに中国領だという色分けにはなっておらず、日本領という色分けにはなっていますが、政府の公式見解では「琉球群島が日本だと認めたわけではない」という立場をとっています。
最近になって「琉球は中国領」と発言する政府高官がいたり、反日デモでそんなことを言う輩が増えてきたのは、こうした経緯があります。

実はここには全く根拠がないわけではありません。
現在の鹿児島である薩摩藩が琉球処分という手続きによって沖縄を編入するまでは、琉球王国という独立国がありました。沖縄本島にある首里城には、琉球王国の政府がありました。
この当時の琉球王国は独立国といっても、実態はそうではありませんでした。
日本と清国という大国に挟まれ、完全な独立を維持することはできず、日清両属といって日本と清国の両方に対して属国のような存在でした。
それを日本の一部である薩摩藩が一方的に編入をしたので、それは無効だというのが、現在も中国側の主張根拠となっています。
ならば、なぜ清国が漁船救助の感謝状を出したか?
その理由は簡単です。
清国政府に尖閣諸島のような離島を維持管理するだけの国力がなく、自ら「要らない」と判断したからです。
確かに、人が住める場所の少ない絶海の孤島を、当時の技術で維持するのは並大抵ではなかったでしょうから、その判断はごもっともです。

ならば、今さらそれをひっくり返すようなことをなぜ言うのか?
しかも、あたかもそれが正当な主張であるかのように言い切れるのか?

そこで登場するのが、内政問題です。

中国共産党というのは、全く一枚岩の組織ではありません。
中央の党がそんな状態で、これが地方政府になるとさらにバラバラです。
賄賂まみれの役人、私利私欲に走る共産党員…これが大問題になったのが、先日の重慶市で起きた大スキャンダルです。
これについては日本の役人も人のことを言えないのであまり追求はしませんが、要は中国共産党という組織が実はバラバラで、特に中央は大きく2つに分れているということです。

ひとつは、太子党という大物のボンボンを中心にした保守勢力で、もうひとつは共産青年という改革派(一応ね)です。現在の国家主席である胡錦濤は、共産青年の一人です。
現在の主流派に対する不平不満をハッキリ口にすると内輪もめが表面化するだけで、トクにはなりません。そこで利用されているのが、「日本に対して弱腰だ」という批判です。
これは反日教育以外の世界を知らない中国市民にも受けが良いので、日本に強くでることで自分たちの勢力を伸ばそうとしているわけです。
日本に強く出るということの象徴が、尖閣諸島です。
これは、反日を利用して政治的な発言力を強めようとする韓国の竹島事情と全く同じです。

実際のところ、中国が尖閣諸島を領有したところでメリットは少ないでしょう。
「日本を打倒した」と、国威発揚で盛り上がる以外のメリットはあまり見当たりません。
魚釣島にミサイル基地を作って沖縄を射程に入れて米軍に圧力をかける?沖縄侵略の足がかりにする?
先ほども言いましたが、魚釣島以外に基地なんて作れそうにないので、絶海の孤島です。
そこに物資を補給しながら基地を維持することのコストを考えると、なぜ魚釣島が無人島になったのかという理由が分かります。
結局、日本に強く出るという国内へのポーズだけでしょう。

では、日本の内政問題とは?
後編に続きます。

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