マンションに太陽光発電と蓄電池を導入するとメリットだらけってホント?

マンションに太陽光発電と蓄電池を導入するとメリットだらけってホント?

地震や台風などの自然災害が多い日本では、普段から災害に備えてさまざまな対策が必要になっています。特に近年では、台風の大型化が進んでいると言われており、昨年9月には関東地方を中心に誰もが予想もし得なかったほどの被害がもたらされたのは記憶に新しいことでしょう。また、地震に関しても南海トラフ地震など、マグニチュード8クラスの巨大地震の発生が近づいていると言われており、各家庭での自然災害対策がとても大切になってくるのです。

このような状況もあり、最近は一般住宅でも家庭用蓄電池の需要がとても高くなっています。大規模災害時には、電気などのライフラインがストップしてしまうことも珍しくなく、さまざまな電気製品に支えられている私たちの生活にとって、停電は決して無視できないものだからです。しかし、東京などの都市部のことを考えてみると、自分で家を建てるのではなく、マンションなどの集合住宅に住んでいるという人も非常に多くなっています。実際に総務省の統計によると、平成30年の調査で東京都に住んでいる方の71%が集合住宅に住んでいるという結果になっているのです。

こういったこともあり、東京や大阪の集合住宅では、自然災害による停電被害などのことも考えて太陽光発電や蓄電池を導入しているという物件も増加していると言われています。特に、共用部分で多くの電気を使うことになる大型マンションなどに太陽光発電と蓄電池を導入すれば、普段の生活の中でもさまざまなメリットが得られるのです。そこで今回は、マンションに太陽光発電と蓄電池を導入する場合のメリットやデメリットをご紹介します。

集合住宅での太陽光発電の使い道は?

それではまず、マンションやアパートなど、集合住宅に太陽光発電設備や蓄電池を導入した場合、どのような使い道があるのかを考えてみましょう。

売電収入を得ることができる

まず太陽光発電設備の使い道ですが、マンションなどの屋上を利用して自家発電することができるようになれば、発電した電気を電力会社に売電し、売電収入を得ることが可能になります。マンションの経営は、家賃収入が目的となるのですが、空きスペースを利用して太陽光発電を導入することで、それ以外にも収入を増やすことができるのです。

共用部分の電気代削減

集合住宅では、各家庭が利用する電気はそれぞれの家庭が契約し支払うものです。しかし、通路の照明やエレベーターなど、共用部分の電気代はマンションオーナー様が支払うことになります。太陽光発電を導入すれば、この部分の電気を自家発電で賄うことができるようになり、共用部分の電気代を節約することができるでしょう。また、節約できる電気料金によっては管理費を下げることも可能になりますので、入居者の負担軽減で入居率の改善も期待できるでしょう。
なお、こういった使い方をする場合には、『太陽光発電+蓄電池』という体制が必要です。日射のない夜間は、発電できませんので、夜間に使用する電力は昼間のうちに蓄電池に貯めておく必要があるのです。

発電した電気を入居者が利用する

マンションで発電した電気を入居者に割り振って使ってもらうという選択肢もあります。もちろん、振り分けた電気が余った場合、各家庭がそれぞれ電力会社に売電することになります。
この選択肢の場合、マンション入居者の電気代負担が減らせますし、各家庭は初期投資なしに売電収入を期待することができます。一見するとマンションオーナー側には何のメリットもなさそうに見えますが、他の集合住宅と差別化する場合の非常に大きなポイントになります。また、物件の価値自体が上がりますので、賃料UPが期待できますし、結果的にマンションオーナー様の収益につなげることができるのです。

オーナー宅で使う

建築したマンションにオーナー自身が住んでいる物件も少なくありません。こういった場合には、発電した電気をオーナー宅で使用し、生活にかかる電気代を削減することができます。もちろん、余剰電力の売電も可能ですので、電気代削減に合わせて売電収入も期待できるでしょう。

集合住宅が太陽光発電・蓄電池を導入するメリットは?

それでは、マンションやアパートなど、集合住宅に太陽光発電設備や蓄電池を導入するメリットをご紹介しましょう。ここでは、デメリット面もご紹介しておきますので、集合住宅への太陽光発電と蓄電池の導入をご検討中のオーナー様は是非参考にしてみてください。

太陽光発電・蓄電池を導入するメリット

集合住宅への太陽光発電・蓄電池の導入は、基本的にオーナー様の収益につながるというメリットが存在しています。以下で、いくつかのメリットをご紹介していきましょう。

家賃収入以外の安定収入が期待できる

マンションに太陽光発電を導入した場合、発電した電気を売電することができるようになるため、家賃以外の収入を期待できるというのが大きなメリットになるでしょう。もちろん、共用部分の電気代削減効果も、オーナー様の家賃以外の収入と考えることもできます。

デッドスペースの有効活用

マンションなどの集合住宅は、広大な屋上スペースがあるものの、安全上の理由でそのスペースを解放できない場合がほとんどでしょう。そのため、広いスペースがあるのにもかかわらず、デッドスペースになっていてもったいないと考えているオーナ様も多いのではないでしょうか。太陽光発電の導入は、こういったデッドスペースを活用して、上述したような収入を期待できるというのが非常に大きなメリットになります。
また、集合住宅の屋根部分は、日当たりが良い場合が多いため、太陽光発電の設置には非常に適していますし、屋上部分にパネルを設置することで日陰を作ることができ、屋根の断熱性を向上させることもできるでしょう。

物件に『付加価値』がつく

集合住宅に太陽光発電や蓄電池を導入すると、その物件に「省エネ・創エネ」という付加価値が与えられます。例えば、「太陽光発電の設置で、各家庭の電気代負担を軽減します!」などと言う物件があった場合、他の物件との大きな差別化ができ、入居率も上がるのではないでしょうか。入居率が高くなれば、家賃の高騰にもつながりますし、オーナー様にとっては大きなメリットになります。

太陽光発電・蓄電池を導入するデメリット

集合住宅への太陽光発電・蓄電池の導入には上記のようなメリットが存在します。その一方で、いくつかのデメリットもありますので、ご紹介しておきます。

導入にお金が掛かる

最も大きなデメリットは、太陽光発電と蓄電池の導入のために多額の初期投資が必要になるということです。また、太陽光発電に関しては、導入すれば終わりという訳でなく、定期的なメンテナンスでランニングコストも必要になります。したがって、初期にかけた費用を回収するにはそれなりに時間がかかると覚悟しなければならないでしょう。

すでに入居者がいる施設では導入が難しい

新築時に太陽光発電や蓄電池の導入を行う場合、特に問題になりませんが、既に入居者がいる集合住宅では、導入したくてもなかなか導入できないという問題があります。設置工事を進める場合には、不特定多数の人間がマンション内に出入りすることになりますし、騒音なども発生します。したがって、入居者全員に丁寧にメリットなどを説明し、同意してもらう必要があるのです。しかし、住人側に特にメリットが無いと判断されれば、工事中の不便さを気にして同意が得られないなんてことも多いようです。

まとめ

今回は、マンションなどの集合住宅に太陽光発電や蓄電池を導入する場合のメリットについてご紹介しました。この記事でご紹介したように、戸建て住宅では導入が進んでいる家庭用蓄電池と太陽光発電ですが、集合住宅ではまだまだ導入されている施設の方が少ないぐらいでしょう。しかし、都市部などの住居を考えてみると、都会ほど集合住宅に住んでいる人が多くなりますので、万一の自然災害時の停電を考えると、今後マンションなどでの自家発電設備の導入が注目されることになるでしょう。
特に太陽光発電に関しては、屋上スペースがデッドスペース化しているマンションも多く、それを有効活用できるうえに、災害対策にもなると考えれば非常にメリットがあると言えるのではないでしょうか?もちろん、導入にはそれなりの費用がかかってしまいますが、物件価値を上昇させることを考えると、中長期的に見て回収は可能なのではないでしょうか?

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