長期にわたって太陽光発電所を運用するには、定期的な点検やメンテナンスが重要といわれています。というのも太陽光発電所は野外にあるため、自然や野生動物に関するトラブルなど様々なトラブルが発生することがあるためです。例えばよく聞かれるトラブルとして鳥に関するトラブルがあります。鳥のフンによって太陽光発電パネルの表面が汚れて発電量が下がってしまったり、鳥が小石などを上空から落としたことによって太陽光発電パネルは破損してしまったりといったトラブルはよく聞かれます。また強風による飛来物によって太陽光発電パネルが破損したり、周辺の樹木が大きく枝をはったり、雑草が伸びたことによって太陽光発電パネルに影を落として発電量が落ちてしまったといったトラブルもよく報告されています。太陽光発電所では経年劣化による機器の故障以外にも様々なトラブルが発生するのです。
発電量の低下は収益の低下に繋がりますから、安定した収益を得るにはトラブルをできるだけ早く発見し、発電所を訪問して点検・修理等対策を行う必要があります。そのためには24時間365日発電量をモニターし、発電量の大きな減少を検知した場合は対処する必要がありますが、それを個人や一企業で行うことは難しいといえるでしょう。そこで利用を検討したいのがO&Mサービスです。O&Mサービスは太陽光発電所の運営をサポートする様々なサービスを提供しており、利用することで運営の負担を大きく軽減することができます。
O&Mサービスで提供されるサービスの中でメインとなるサービスのひとつが発電監視のサービスです。発電監視のサービスでは、発電監視のコントトールセンターで24時間365日、発電量をモニターし、発電量の大幅な減少を検出した場合は、発電所に駆け付け修理を行います。また監視カメラによる発電所の状態の確認なども行われます。発電所のトラブルを早期に発見することで発電量、つまりは利益の損失を最小限に抑えてくれるのです。
2017年4月に施行された改正FIT法によって太陽光発電所の維持管理が義務化されたことによってO&Mサービスのニーズは増加しており、複数の業者が様々なサービスを提供しています。発電監視のサービスについては、駆け付け修理が伴われるため、大手の業者の場合、離島以外の全国に対応していますが業者によっては対応するエリアがあります。O&Mサービスの業者選びでは対応エリアなどを確認しましょう。