オール電化でCO2削減するのが環境に良いと言いますが、どのくらい削減したら合格なのでしょうか?太陽光発電5kWとオール電化を導入予定ですが、これでも貢献できていますか?
この質問にお応えするのは非常に難しいと言えます。
その理由は、国が掲げているCO2削減目標値は家庭でのCO2排出量は計算に入れていないようだからです。
京都議定書などCOPと呼ばれる世界会議で議論の対象になっているCO2は主として火力発電所や生産工場、その他大量に電気を消費するところなのです。
もちろん住宅や個人もCO2を間接的に排出していますから、ご質問のような疑問がでてくるのだと思います。
また、5kWの太陽光発電でどの程度のCO2が削減できるかと言いますと、数字では示すことはできませんが、家庭で使う1時間あたり5kWの電気を作るための火力発電所での化石燃料が排出するCO2と言う理屈になります。
オール電化住宅の場合、太陽光発電システムを設置すると昼間の電気は太陽光発電の電気ですから、このようにその分だけのCO2を間接的に削減しているということになるでしょう。
しかし、ではどのくらい削減すれば環境に優しいかとなると、誰も計算できないでしょう。
それでも、5kWの太陽光発電はまるでCO2削減に協力できていないのかと言いますと、そうではありません。
CO2削減に貢献しているからこそ、国は太陽光発電をはじめとする新エネルギーである再生可能エネルギーによる電気を増やすように補助金を出したりしているのです。