北日本の寒冷地では、エコキュートは使えないのかというご質問ですが、実際に北海道在住の方の話では、オール電化の場合は、ほとんどがエコキュートではなく、通常の電気温水器を使用されているとのことです。

しかし、エコキュートを使用できないということではありませんからその点は誤解の無いように願います。

また、各メーカーはこの事情は当然承知していますから、効率向上を図っています。

例えば、－25℃対応型のエコキュートも市販されています。

ただこのような製品は価格が電気温水器よりも割高にはなりますから、普及は遅れているようです。

エコキュート以外の点に触れておきますと、オール電化の場合、暖房は蓄熱式暖房が主だと言えるでしょう。

また、電気ボイラーで温水を作り、室内のパネルヒーター（パネルラジエター）や床暖房で放熱して室内を暖める方法もあります。

蓄熱式暖房の場合は、オール電化の夜間電力を使いますし、蓄熱暖房の大幅な割引もあるので、電気代が安くて済む場合もあるようです。

これらのことから考えると、エコキュートが使い物にならないということはないのですが、身体を暖めるという点では灯油ストーブなどをはじめとする、さまざまな暖房手段の併用が一般的と言えるでしょう。