家庭用の蓄電池は7kW前後のものが多いようですが、もっと大容量のものがあれば長時間使えると思います。
そのようなものが発売されないのはどうしてでしょうか?
家庭用蓄電池で大容量の製品がないのはどうしてなのかというご質問ですが、その理由は大きく分けて2つあります。
そのひとつは物理的なもので、つまり蓄電池を置く場所が限られるからです。
蓄電池の内部にある触媒や電解液、あるいはいくつもの小型の蓄電池をひとつのケースに収納していますが、容量が大きいということは、それだけ蓄電池内部に収納する電池の数が増えることになるので、当然サイズが大型化してしまいます。
そうなると、その大きな蓄電池を置く場所が必要になりますが、一般家庭に大型の電気冷蔵庫を2つも3つも置ける場所はないでしょう。
次に問題は蓄電池の価格で、蓄電池の価格は容量と正比例すると考えてください。
つまり蓄電池の価格は5kWと10kWとでは、単純に価格は約2倍になると思いましょう。
もともと蓄電池には太陽光発電システムのような売電という生産性はありませんから、太陽光発電のように投資金を売電で回収することはできません。
したがって、現在市販されている大型・据置タイプの蓄電設備の価格はかなり高額になり、これでは一般向けになりません。
また、停電時などに蓄電池の電気を必要とする容量は7kW前後で間に合うのです。
ですから、購入しやすい価格帯でしかも非常時に活用できる蓄電池への需要が多いのです。