補助金が出るのは今年度までで、あとはもう出ないと聞きました。
また売電収入があるので工事代やシステム代、ローンの頭金は要らないとのことです。
信用できるのでしょうか?
このご質問にお答えする前に、いくつか知っておいていただきたいことを述べたいと思います。
まず太陽光発電補助金は、確かに平成27年の国庫補助はありません。
しかし多くの自治体は独自の太陽光発電補助金制度を継続しています。
なお水を差すようですが、予算枠があるので、どの補助金も申請すれば必ず交付されるとは限りません。
それはそれとして、次は売電収入があるので、太陽光発電システム代や頭金が不要ということはやや疑問です。
と言いますのは、きちんとした太陽光発電専門販売施工会社であれば、頭金は不要ですし、金利が安いソーラーローンを紹介してくれるので、返済は10年になります。
また売電収入で太陽光発電システムの購入費がタダになるというのは、導入するシステムの規模によります。
太陽光発電と名がつけばどれでも同じような売電ができるわけではありません。
その理由は自家消費電力にあります。
太陽光発電の電気を大量に家庭内で使うと、有限の電気量が減少して、売電に回す電気量が減ってしまいます。
例えば1日に10kWhの電気を家庭内で消費して、なおかつ売電も使用とすると、当然1日に10kWh以上の電気を発電する規模の太陽光発電システム(例えば3kWhタイプ)などが必要になります。
これなら20kWhが余りますから、それを売電することができます。