導入してから、数年が経ちますが、照射時間が多いであろう夏に売電の収益が少ないです。
なぜ、そんなことになるのか、その理由を知りたいです。
太陽光発電システムで作り出した電力を売電する仕組みは水を流すのに似ています。
水は高いところから低いところに流れていきますし、さらに水圧が高いと勢いがよくなり、逆に水圧が低いと勢いは弱くなります。
電力も水と同じで、太陽光発電システムで作り出した電力は送電線を使って送りますが、このとき送電線に電力が流れるように、太陽光発電システムで作った電力を送電線の電圧よりも高くします。
そのため電力は太陽光発電システムで作りだした電力は送電線に流れていくのです。
送電線に流された送電量は、売電を行う際に取り付けられた売電用のメーターによって計測されて、電量に見合う電力料金が電力会社から支払われます。
この送電線に送った電力ですが、一度電力会社に蓄電され、その上で再度各家庭に送るということをすれば、電力が送電線を行ったり来たりすることもなってしまう場合があり、非効率です。
そのため、送電線に送られた電力は、電力を要求する付近で利用されるのです。
産業用太陽光発電システムやメガソーラーといった大容量の電力を産み出す太陽光発電システムに比べて住宅用太陽光発電システムで送電線に送り出される電力は小さいため、付近で消費をした方が効率的です。
もちろん、付近が要求する電力以上であった場合は、別の場所に電力が送られて使用されることになります。