住宅用太陽光発電発電した電力は、全部買ってもらえますか?一部ですか?
結論を先に言いますと、住宅用太陽光発電では全量買取はいかなる理由があっても適用されません。
住宅用太陽光発電での買取はあくまでも余剰電力です。
また、例え全量買取でも今の蓄電池では電力会社との連系は不可能で、蓄電池の電気を電力会社の配電線に逆潮流させることはできない仕組みになっています。
つまり太陽光発電の電気を蓄電池に蓄電しても、停電などの非常時に家庭内で使えますが、今のところ売電はできません。
また、蓄電池に使用されているリチウムが高価なので、例え蓄電池の電気を買取る制度ができてもコストの問題があり、鉛電池でも割高になります。
したがって、太陽光発電の電気を蓄電池に充電することはお勧めですし、EVに充電するのは実用的ですが、売電は諦めましょう。
ただし、産業用太陽光発電であれば話は別です。
しかしそれでも電気をわざわざ蓄電池に充電してそれを買取にまわすのはまず採算ベースに乗らないでしょう。
そこでおすすめなのは、太陽光パネルを屋根の上以外に庭や使わない敷地に増設して出力を増やし、それを住宅内で少し消費して、可能な限り大量の電気を余剰電力として買取にまわすことです。
この際には、総発電量が9.999kWh未満のシステムという条件がつく点には注意しましょう。