カーポートに太陽光発電システムを付けたら、固定資産税がかかるんでしょうか?前付け後付けで違いはありますか?
まずカーポートに太陽光発電システムを取り付けるのは、同時でも後付けでも、その太陽光パネルが瓦一体型でなければ固定資産税の対象にはならないことを申し上げます。
確かにカーポート自体は独立した工作物ですから固定資産税の対象になりますが、その上に架台を取り付けて設置された太陽光パネルは動産扱いになりますから、固定資産税の対象にならないのです。
以上で実質的な回答は終わりますが、ついでに申し上げておきますと、万が一太陽光パネルが屋根材だとした場合の固定資産税額は、ややこしい計算から求めることができます。
その基本は固定資産評価基準表で、この表をもとにして補正率を求めます。
なお、太陽光発電システムの価格は現在の相場から考えると300万円以下でしょう。
そうすると、固定資産税の評価はおおよそ6割程度ですから180万円ほどが太陽光発電システムの評価額になります。
補正率を割り出さないで、単純にカーポート上の太陽光発電システムの固定資産税はこの180万円の1.4%ですから、おおよそ1300円ほどになるでしょう。
この程度でしたら、売電料金から見ればごくわずかな金額ですから、売電計画に大きな支障を来すことは考えられません。
大いにカーポートの屋根という絶好のスペース活用を推進することをおすすめします。