太陽光発電システムは、発電量が10kW未満の場合は住宅用として余剰電力を売電することができます。

発電量が10kW以上の場合は産業用として作り出した電力をすべて売電することができます。

売電のシステムは住宅用太陽光発電システムの場合、余剰電力ができるとパワーコンディショナがその余剰電力を送電線に流します。

その流した電力量を計測して電力量に応じた料金が支払われるようになっています。

パワーコンディショナは送電線に余剰電力を流すとき、送電線よりも高い電圧で電力を流すようにしています。

水は高いところから低いところに流れますが、電力も水と同様に高いところから低いところから流れるため、パワーコンディショナが送電線より高い電圧で電力を流すために余剰電力を流すことができるのです。

しかし、近くに変電所があったり、送電線からの電力の使用量が減って負荷が少なくなると、パワーコンディショナが電力を送り出す電圧よりも送電線の電圧の方が高くなってしまう場合があります。

この現象を電圧上昇抑制といい、電圧上昇抑制が起こったときは売電をすることができません。

そのため、住宅地や都心などで太陽光発電システムを導入する場合は電圧上昇抑制が起こりうる点を確認して導入を検討した方がよいでしょう。