よく聞く単語に「kW」「kWh」とありますが、これは違うんですか?ただの省略形ですか?
太陽光発電システムで発電量を示す単位には、kWとkWhという単位があります。
似ている単位のため、どのような違いがあるのか混在してしまう人が多くいますが、kWとkWhという単位は意味や使用される目的が異なります。
kWは1000Wのことで、kWhとは、1000Whのことです。
そしてkWとは太陽光発電システムの瞬間発電量のことを示します。
そのため、時間ごとに発電量の計算を行う場合は、瞬間発電量に時間をかけることで求められます。
例えば設置容量が3kWの太陽光発電システムで、30秒間の発電量を求める場合、3kW×30秒=90kWになります。
一方、kWhとは一時間あたりの発電量を示す単位です。
ですから太陽光発電システムの発電量が3kWhといった場合は、一時間で3kWの電力を発電したということになります。
kWという単位は主に太陽光発電システムの設置容量を示すために使われる単位ですが、kWhという単位は発電量を算出して計算などを行うときに使用される数字で、売電価格はkWhの単位で示されます。
例えば、売電価格が1kWhあたり35円といった場合は、1時間辺りの発電量1kWに対して35円の価格になるということを意味します。
太陽光発発電システムのメーカーの中には発電量をシミュレーションできるコンテンツを用意しているところがありますが、そのようなコンテンツでも発電量を示すときkWhといった単位がよく使用されます。