太陽光発電ですから、光で発電するんでしょうけど、どれぐらいの暗さまで、発電するものなのですか?
太陽光発電システムは太陽光発電パネルに太陽の光をあてて発電します。
そのため、夜は全く発電をしないのかというと、そのようなことはありません。
月の光でも発電します。
ある実験結果によると、太陽の光で電圧は0.8V前後、電流は1μA、という単三電池の4万分の1に該当する非常に僅かな電力を作り出したという記録があり、太陽光発電システムは月光でも発電することができるといってよいでしょう。
そのためもっと強い光を当てることによって夜も発電することは可能と思われますが、このとき考えるのが夜に太陽光発電システムで発電を行うコストについてです。
太陽光発電では月光でも発電をしますが、その発電した電力を住宅で使うことができるかというと使うことはできません。
太陽光発電システムではパネルで作り出した直流の電力をパワーコンディショナで交流に変換して住宅の中で使用できるようにしていますが、このパワーコンディショナには起動電圧があります。
起動電圧は、パワーコンディショナのメーカー、型によって異なりますが、50V~80Vくらいになります。
この電圧まで電力を作り出さないとパワーコンディショナは動作せず、太陽光発電パネルで作り出した電力は住宅内で使用することはできません。
パワーコンディショナが起動するまでの電力を作り出せるほどの光を作るコストを考えたとき、今のところ夜間の太陽光発電は建設的な方法ではないと思われます。