日照条件もよく、発電量を期待していたのですが、思うように上がりません。
そんなことって、あるのでしょうか?
太陽光発電システムの発電量は、設置容量×日照時間で求められます。
しかし太陽光発電パネルで作り出した電力を住宅内で使用するにはパワーコンディショナで変換しなければなりませんが、この変換時に損失があります。
また金属を熱すると自由電子が多くなるため、熱抵抗が発生し、電気が通りにくくなるのと同じように、シリコンなどで作られている太陽光発電パネルは熱には強くなく、夏場などパネルの表面温度が高くなると発電効率が低くなります。
四季のうち、よく晴れた日が多い夏に比べて春や秋の方が発電量が多くなるというのはそのような理由です。
カタログなどに表記されている太陽光発電パネルの発電量は、パネルの表面温度が25度くらいの状態での発電量を表記しているため、気温によって発電量は異なり、発電量は設置容量×日照時間で求められた数値の通りにはならない場合があります。
太陽光発電システムでは、一般的に、設置容量の約70~80%程度が本当の最大発電量といわれているため、その範囲内と思われます。
なお上記以外にも、太陽光発電パネルに街路樹の影が落ちている、パネルの表面が汚れているといった原因で発電量が落ちる場合があります。
太陽光発電パネルの状況を確認してみましょう。