複数の会社に見積もりを取ったら、瓦の下の屋根に金具を固定する方法と、瓦に直接穴をあける方法を提案されました。
穴をあけない方法はないですか?
太陽光パネルの設置方法は大きく分けると架台を屋根に取り付けて、その上に太陽光パネルを取り付ける方法と、最初から瓦と一体になった太陽光パネルを、瓦として屋根に取り付ける方法があります。
架台を使う方法が一般的ですが、この際にはおっしゃる通りの方法が一般的です。
むしろ気をつけたいのは屋根構造が太陽光パネルの荷重に耐えられるかどうかです。
住宅の屋根に初めから太陽光パネルを載せることを想定していれば問題はないのですが、そうでない場合は屋根下地の補強が必要になることがあります。
また、べニア板の下地に穴を開けると、きちんと防水施工をしないと雨漏りの原因になることがありますから注意しましょう。
いずれにしても屋根に穴をあけたくないのであれば、屋根瓦一体式の太陽光パネルを使うことになります。
この場合新築なら最初からですから問題はないでしょうが、既存住宅だと、屋根の葺き替えということになってしまいます。
ついでに申し上げると、このような屋根瓦一体式の太陽光パネルは税法上では屋根と見做されて、固定資産税の課税対象になります。
一方で架台を取り付ける方法だと太陽光パネルは動産扱いになり、固定資産税の対象にはなりません。
なお、太陽光発電を導入する際には、販売と施工の両方を行なう会社からがおすすめで、施工だけをする業者と違って責任の所在が明確になるのでアフターケアなどの点で安心できます。