エコなエネルギーとして、太陽光発電は注目されていますが、電力需要を賄えるほどの大規模な発電所として利用できますか?
火力発電所では化石燃料を燃やしてその熱エネルギーから電力を作り出す過程において大量の二酸化炭素を排出します。
二酸化炭素は地球温暖化の原因のひとつともいわれており世界的に削減が叫ばれていますから、二酸化炭素を一切排出しない太陽光発電システムはエコで地球にやさしいエネルギーとして注目されています。
しかし太陽光発電システムだけで電力を賄うにはいろいろと問題があります。
そのひとつが発電量です。
例えば原発1基分の100万kWの電力を太陽光発電システムで生み出そうとすると、甲子園1500分の土地が必要になります。
また太陽光発電システムは太陽の光を基にしているため、天候などによって発電量が左右されます。
そのため安定した電力供給という点では難しいところがあります。
また導入費用が大きいというにも問題のひとつでしょう。
住宅用太陽光発電は以前に比べて普及し、太陽光発電パネルの価格も下がってきていますが、それでも導入するのに100万円~300万円の費用がかかるため、誰でも簡単に導入するというわけにはいきません。
太陽光発電システムはその将来性が注目されていますが、現在のところ、現実を見て判断すれば電力需要を満たすために依然として大規模な発電所が必要な状態です。