パワーコンディショナーはどんな役割をしているんですか?
太陽光発電システムでのパワーコンディショナーの役割について説明をします。
パワーコンディショナーの役割は大きく分けると、太陽光パネルの発電量の最適化と、直流から交流への変換、電力会社の電力との同期、および停電時の出力停止などです。
陽光パネルの発電量の最適化とは、太陽光パネルは負荷によって電圧が変動する定電流源です。
したがってパワーコンディショナーはこの負荷を制御することで発電量を最大化するように作動します。
ちなみにこの仕組みをMPPT制御と呼びます。
次に直流から交流への変換は、太陽光パネルからの電気は直流で、家庭用電源は交流電力です。
したがって直流を交流に変換しなければ利用できません。
これを、DC-ACインバーターと言います。
そして、電力会社の電力との同期ですが、交流電力は、1秒間に50回あるいは60回と+-が変動します。
そのため、パワーコンディショナーのインバーター部でできた電気を単に電力線につなげても、タイミングが合わないとお互いが打ち消しあってしまうことがあります。
売電で電力会社の電力と合流するには、このタイミングを合わせなくてはなりません。
これが同期で、電力会社のタイミングに合わせます。
停電時の出力停止がなぜ必要かと言いますと、停電した場合、現場に作業員が向かいますが、この時にパワーコンディショナーが出力し続けていると、作業員が感電する危険があるからです。