電力を安定供給するためのパワーコンディショナーの役割は、直流を交流に変換するだけですか?
太陽光発電システムでは、太陽光発電パネルに太陽の光を当てて発電をします。
しかし作り出した電力は、そのままでは利用することができません。
というのも作り出した電力は直流のためです。
住宅内で使用される電力は100Vの交流です。
そこでパワーコンディショナというインバーターを利用して電力を直流→交流に変換して住宅内で使用できるようにしているのです。
パワーコンディショナは電力の変換を行うだけでなく、電力を安定させるなど電力の管理を行っています。
太陽光発電システムでは太陽の光によって発電をするため、電力は不安定です。
しかし、不安定な電力をそのまま使用してしまうと、電化製品に悪影響が出てきますし、故障の原因にもなります。
そのためパワーコンディショナは電力を安定させて住宅内に供給をしているのです。
またパワーコンディショナは余剰電力が生まれたときに余剰電力を外に出す働きもしています。
住宅用太陽光発電システムでは、余剰電力を売電することができます。
余剰電力の売電は、太陽光発電システムから余剰電力を送電線に流し、その流した電力に相当する金額が支払われるようになっています。
パワーコンディショナは売電のシステムも担っているのです。
パワーコンディショナはどれでも良いというものではなく、太陽光発電パネルの公称最大出力にあわせたパワーコンディショナを選ぶ必要があります。
パワーコンディショナは3.5kW~5.5kWまで0.5kWごとに商品が用意されているため3.8kWの太陽光発電パネルを設置する場合は、4.0kWのパワーコンディショナを選択します。