パネルの1枚が故障したとき、システム全体に影響を及ぼし、停止するようなことはありますか?
太陽光発電パネルは可動部分が少ないために故障が少ないといわれており、実際にそれはデータとしても実証されています。
それを受けて、メーカーの中には長期の保障を行っているところがあります。
しかしながら、太陽光発電パネルは絶対に故障しないものではありません。
太陽光発電システムではメガソーラーという大きな電力を作り出す施設が日本各地につくられています。
このメガソーラーでは何千枚もの太陽光発電パネルが使用されます。
そうした施設でパネルが1枚故障したとき、太陽光発電システムの発電量がゼロになってしまえば、施設として役にたたないことになってしまいます。
そのため、太陽光発電システムでは、パネルの1枚が故障したとき、発電量の損失はあるものの、システム全体は発電できなくなるといったことがないようになっています。
太陽光発電システムのパネルの1枚が故障したときに損失する発電量については、太陽光発電パネルの設置方法によります。
例えば、メガソーラーなど大型の施設では、1枚の故障による電力損失が軽微となる場合、故障の検出が難しくなるため、太陽光発電パネルの何枚かを直列に接続し、故障が起きたときは発電量の損失を大きくなるようにして故障の検出をしやすくしています。
※ただし多結晶の場合は、影の影響で1枚でも全滅の可能性があります。