太陽光発電の普及もすすんでおりますが、太陽光発電システムを原子力発電の代わりにすることはできますか?
太陽光発電システムは化石燃料を燃やして発電する火力発電のように二酸化炭素を排出することもなく、原子力発電のように災害時の故障などにより放射能を周囲に排出してしまうことのない、エコでクリーンなエネルギーとして注目されています。
しかし太陽光発電システムを原子力発電の代わりにするには現状ではいろいろと問題があります。
例えば原発1基分の100万kWの電力を太陽光発電システムで作り出そうとすると、甲子園球場の1500倍の土地が必要になります。
日本は周囲を海に囲まれ山も多い国です。
海岸沿いは塩害の被害があることから太陽光発電システムの設置には適した場所とはいえず、太陽光発電システムを設置できる土地は多くありません。
国内でも巨大な電力を産み出すメガソーラー施設が建設されていますが、土地を確保するのが問題です。
また、太陽光発電システムは太陽光発電パネルに太陽の光を当てて発電をするため、天候などに発電量は大きく左右され、安定供給という点で難しいところです。
電力の安定供給という問題点は太陽光発電システムに限らず風力発電など、再生可能エネルギーが抱えている問題です。
しかしながら、クリーンなエネルギーとして太陽光発電システムは将来性に注目されており、発電効率のよい太陽光発電パネルなどが研究開発されています。