産業用の発電システムを考えているのですが、農地に設置する時に何か申請しなければならないでしょうか?
太陽光発電システムは設置容量が10kW以上の場合は産業用として作り出した電力をすべて電力会社に売電することができるため、大きな売電収入を見込める場合があります。
大きな容量の太陽光発電システムを導入する場合は広い土地が必要な上、土地が平坦であること、障害物がなく影ができないことなどの条件もありますが、もとが農地の場合、太陽光発電システムの設置する土地の条件に合致することが多く、有効と思われます。
産業用太陽光発電システムのメーカーでは発電量をシミュレーションできるサイトを用意しているところがあるため、発電量と売電収入の見込みを確認してみるとよいでしょう。
しかし農地に太陽光発電システムを導入する場合にはいくつかの手続き等が必要です。
というのも土地は地目といって使用目的が限定されているためです。
農地の場合、農地以外の使用をすることはできず、そのままでは太陽光発電システムを導入することができないのです。
そのため、農地に太陽光発電システムを導入するには農地転用制度を利用して手続きを行う必要があります。
なお産業用太陽光発電システムでは、発電能力が10kW以上50kW未満と、50kW以上で低圧連系による小規模発電所なのか、高圧連系による大規模発電所のどちらかに区別され、手続きが必要になるなど導入方法が異なります。