うちの屋根は北向きですが、設置業者は75%ダウンですが十分元が取れますと言っています。
本当ですか?
その業者の言い分には耳を貸さない方が賢明と言えるでしょう。
ジンクスではありませんが、正直なことを言えば北向きの場所に太陽光パネルを設置することはおすすめできません。
北から太陽光は射し込みませんから発電は周辺の光だけが頼りになります。
75%ダウンしても十分にペイできると言う言葉を計算してみますと、9kWの太陽光発電システムの場合、実質は2.25kWとなります。
仮に2.25kWで8時間発電したとしますと、18kWです。
これを仮に全部売電したとしても35円×18kWですから、630円にしかなりません。
これがやや無理な話ですが365日続いても22万9950円にしかなりませんし、実際にはここまでの売電収入になりません。
一方でこのタイプの太陽光発電システムの価格はどう安く見ても300万円はするでしょう。
そこで300万円を金利ゼロのソーラーローン10年均等返済にすると、年に25万円です。
そうすると百歩譲った計算でも毎年2万円の赤字になります。
あくまでも机上の計算ですが、これだと「元がとれる」という状況とは程遠いことになります。
残念ですが、太陽光発電の設置に不向きな住宅もあるのです。
良心的な業者や会社は、このような場合には正直に不向きだという回答をするはずです。