O&MサービスとはOperation& Maintenanceの略で、太陽光発電所を維持管理するためのサービスを提供しています。FIT法(固定価格買取制度)によって作り出した電力を国が決めた価格で電力会社が買い取ることを決められており、さらに買取保証期間が5kw未満の住宅用太陽光発電が10年、5kw以上の産業用太陽光発電で20年と長期に渡っていることから、太陽光発電所の運営はFXや株、不動産などへの投資に比べリスクが少なく、さらに長期に渡って安定した収入を得ることができる投資として人気です。しかし太陽光発電所への投資で長期に渡って安定した収入を得るには、太陽光発電所が定期的に点検・メンテナンスが行われるなどして維持管理され、安定した発電量を保持していることが大前提です。
そのため太陽光発電所の維持管理についてオーナーの負担を減らし、太陽光発電所の運営を丸投げすることも可能なO&Mサービスが注目されているのです。2017年4月に改正FIT法が施行されて、太陽光発電所のメンテナンスが義務化されたこともあってO&Mサービスの需要が高まっており、業者ごとに様々なサービスを提供しています。
太陽光発電所は野外にあるため、飛来物によって太陽光発電パネルが破損して発電量が減少してしまったといったトラブルが発生することがあります。故障をそのまま放置していれば、発電量の減少、つまりは収入の減少となりますし、さらには故障個所の発熱によって火災が発生し、大きな被害が出てしまう場合もあります。そのため太陽光発電所では、トラブルをいち早く発見し、すぐに点検・修理を行う必要があります。O&Mサービスでは太陽光発電所のトラブルの発見、対応について発電量の24時間365日モニターや監視カメラによる発電所の監視、トラブルが発生した場合、専門スタッフによる現地訪問、点検・修理といったサービスを提供しており、利用すれば発電量の損失を抑えることができます。
発電量の24時間365日モニターのサービスは、サービス名の通り24時間365日発電所の発電量をモニターして、天候以外の原因による発電量の減少を検出します。緊急出動は発電量の減少を検出したとき、現地に専門スタッフを派遣し、発電量が減少した原因を調査、修理等の対応を行うサービスです。発電量モニターによって発電量の減少を検出しても、通常は修理依頼を行って専門スタッフが現地に向かうのは数日後になります。しかし緊急出動のサービスではトラブル発生後、短時間で専門スタッフが発電所に駆け付けるため、損失を最小限に抑えることができます。