こんにちは、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』です。今回は、エコキュートの交換を後悔してしまう方にありがちな失敗事例と、後悔しないようにするための対策をご紹介します。
エコキュートは、省エネ性が非常に高い給湯器として年々その導入台数が伸びています。しかし、以前ご紹介した「エコキュートをおすすめしない理由とは?実は反対意見の根拠となるデメリットはほぼ解消されている!」内にもあるように、現在でも家庭の給湯器としてエコキュートの導入に「反対」という意見を持つ方も少なくないようです。ちなみに、エコキュートに関するネガティブな意見については、その多くが既に解決されているといっても良い状態ですので、給湯システムとして何か致命的な問題があるわけではありません。
ただ、エコキュートの交換に際して、「失敗したな…」と後悔する方が皆無だというわけではありませんので、何が原因でエコキュートの交換に失敗しているのか具体的な事例をもとにご紹介します。エコキュートは、約10年〜15年が寿命の機器ですので、いずれ新しいものに交換しなければならない時が必ずやってきます。その時に、同じような失敗をしないため、当コラムの内容は頭に入れておきましょう。
一般的なエコキュート交換の流れ
それではまず、一般的なエコキュート交換の流れについてご紹介します。ここでは、古くなったエコキュートを新しいものに交換する際の流れをご紹介します。
エコキュート交換の流れを大まかにつかんでおくだけでも、「どこに交換に失敗するポイントがあるのか?」を知ることができるはずです。
STEP1 エコキュートの交換業者を探す
エコキュート交換の最初のステップは、エコキュートの交換を依頼する業者を探すことです。現在では、スマホやパソコンでネット検索すれば、エコキュートを販売している業者のWEBサイトが表示されますので、その中から問い合わせする業者を選びましょう。
業者選びのポイントとしては、希望のエコキュートを取り扱っているのか、遠すぎる業者ではないのか、豊富な施工実績を持っているかなどを見ると良いでしょう。
なお、この段階で相談する業者を1社に絞るというのはエコキュートの交換に失敗してしまう要因となるので注意してください。業者のWEBサイトを見ただけで、信頼できる交換業者なのか判断するのは難しいはずです。
STEP2 複数の業者にエコキュート交換の見積りを依頼する
エコキュートの交換に際しては、最低でも3社程度の交換業者を選び、相見積もりを取るのがおすすめです。複数の業者から見積もりを取れば、費用の妥当性や保証やアフターサービスの内容、業者の対応方法など、さまざまな面を比較検討することができます。なお、注意してほしいのは、業者に依頼する見積りの内容は変えてはいけないということです。例えば、A社とB社に異なる機種の見積りを依頼した場合、どちらがリーズナブルな価格なのか判断のしようがありません。
また、エコキュートの交換を検討した場合、「とにかくリーズナブルな業者が良い!」と考える方が多いのですが、保証やアフターフォローについても明確にしてもらうのを忘れないようにしましょう。ここを見落とすと、エコキュートの交換に後悔しがちです。
『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』では、お客様から事前にヒアリングした内容で、おおよその交換にかかる費用を即座にお伝えすることが可能です。その金額にご納得いただければ、詳細な現地調査などを行いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
STEP3 エコキュートの交換を依頼する業者を選定する
STEP2で提出された見積りを比較し、交換を依頼する業者を1社に絞ります。この時、エコキュート交換にかかる費用が最も安い業者を選定する方が多いのですが、その行為は失敗に繋がる可能性があります。
価格を重視する方の多くは、見積書の『総額』だけを見て比較検討するケースが多いのですが、中身まできちんと確認しなければ、本当にリーズナブルなのか分かりません。例えば、見積り内容に、既存エコキュートの処分が含まれていない場合、後から処分のための追加費用の請求をされたり、撤去した機器をそのまま残して帰られる可能性があります。この他にも、交換工事後の保証内容やアフターフォローが薄い事を理由に、見かけ上の金額が安い場合もあります。
エコキュートの交換に失敗しないためには、この段階で交換費用だけに着目するのではなく、見積りの詳細な内容やアフターフォローの内容まで比較して、業者を選定してください。
STEP4 エコキュートの交換工事
ご契約の段階で、施工日を決定するのが一般的です。エコキュートの交換工事は、屋外工事だけでなく屋内での配線工事や機器の取り扱い説明などがありますので、ご家族の誰か一人は立会いできる日に施工してもらいましょう。
なお、エコキュートの交換工事は、スムーズにいけば半日程度で完了しますので、午前中に工事を行ってもらえば、交換工事当日からお風呂に入れます。
エコキュート交換の失敗事例について
それでは、エコキュートの交換に「失敗した…」と後悔する具体的な事例をいくつかご紹介します。
上で紹介した、エコキュート交換の流れから想像できるように、エコキュートの交換に失敗するケースでは、そのほとんどが業者選びに失敗したことが要因になっています。ここでは、エコキュートを利用中のお客様が注意しておきたい、代表的なエコキュート交換の失敗事例をご紹介します。
①見積り内容の確認不足で失敗する
エコキュートの交換をする際は、必ず見積書を提出してもらい、内容の詳細まで確認するようにしましょう。稀に、口頭確認のみで、見積書の提示なしで設置工事に入るケースもあるようですが、これは絶対にやめてください。
見積書にまつわる失敗事例では、お客様の確認不足で、交換工事後にトラブルになるケースが考えられます。例えば、以下のようなケースです。
- ・工事費用抜きの見積りだった(エコキュート本体の金額のみ)
- ・工事内容の詳細がわからないざっくりした見積もりだった
エコキュートの交換工事などは、「安い業者を探したい」という考えが強いあまり、見積書の詳細を確認せずに、総額だけで決めてしまう方がいます。しかし、詳細な内容を確認せずに契約すると、「古いエコキュートの処分費を別途請求される」「配管の延長料金を当日に追加される」などと言ったことになり、損をしてしまう可能性があります。
本来、見積書というものは、それを見ただけで「どのような工事が行われるのか?」をお客様が理解できるように作成しなければいけません。それなのに、「一式」表記ばかりで詳細が不明な状態の見積書が提出された場合、「何か隠そうとしている」と疑ってかかるべきでしょう。エコキュート交換の見積りについては、少しでも不明瞭なところがあった場合、必ず業者に確認し、納得できるまで契約をしないようにしましょう。
②保証がない(保証内容が薄い、保証期間が短い)
エコキュートは、導入してから10年以上使用することを想定した住宅設備です。もちろん、10年間もの間、何のメンテナンスもいらないなんてことはなく、日々の清掃や業者による定期的な点検・メンテナンスを行うことで、10年以上利用できるようになります。
つまり、多少イニシャルコストが高く設定されていたとしても、エコキュート設置後のアフターフォローが充実している業者の方が、安心してエコキュートを利用することが可能なのです。例えば、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』では、10年間のパーフェクト保証制度を設けていたり、2年ごとの無償点検制度など、業界でもトップレベルのアフターフォロー体制を作っています。
これが、業者によっては、非常に短い保証期間になっている、そもそも保証が付いていないなんて場合があり、このような業者にエコキュートの設置を依頼すると、トラブルが発生しても何の対応もしてくれないとか、高額な修理費を請求されるといったことになります。
見積書の比較をする際には、設置工事にかかる費用の総額のみを見て「最も安い会社を…」と考えるかもしれませんが、その安さが保証の短さ・薄さで実現している場合、かなり危険だと考えた方が良いです。
③見積書より高い請求金額になる
俄かには信じられないかもしれませんが、この失敗事例は意外に多いので注意してください。
簡単に言うと、見積りの段階で通常よりも安い価格を提示し、請求の際に「追加工事があったため」と、高額請求をされるパターンです。詐欺のような話ですが、実際に存在する手口のようです。
例えば、見積書の中に、配管が〇m以上の場合、別途費用がかかりますなどと小さく注意書きを入れておき、正当性を持たせるといった小細工を行います。この他にも、口頭で金額を伝え、そのまま工事に入るような業者は、いろいろな理由をつけて、見積り内容よりも高い請求をすることが多いようです。
他の業者よりも安い価格を提示された場合、その業者にどうしても惹かれてしまいますが、安い理由が何なのか、追加費用が発生するのか、発生するならどの条件なのかを、契約前に明確にしてもらわなければいけません。
④タンク容量が合っていないエコキュートを選ぶ
これは、ガス給湯器など、他の給湯器からエコキュートに入れ替えするケースにありがちな失敗と考える方が多いです。ただ、エコキュートからエコキュートの交換でも、この失敗をする方が意外に多いです。
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの二つがメインになる給湯器です。そのため、貯湯タンク容量は、小さなものを選ぶほど、本体価格が安くなっていきます。つまり、今までエコキュートを使用していて、「お湯切れを起こしたことが無い」という方の中には、一回り小さいタンク容量でも大丈夫なのではないかと考えてしまう訳です。そして、小さな貯湯タンクを選択し、電気代が高くなって「失敗した…」と後悔するわけです。エコキュートは、家族構成に見合わない小さなタンクを選んだ場合、昼間の沸き増しが必要になり、安い深夜電力を活用できなくなるので、光熱費削減効果が最大限生かせなくなります。
エコキュートの交換の際には、現状のエコキュートの運用方法で、よほどお湯余りが生じていない限り、タンクを小さくするのはおすすめできません。
⑤異なる系統の機種で比較検討する
エコキュートは、機能性の違いにより給湯専用・オート・フルオートという3つのタイプに分かれています。このタイプの違いについては、「給湯専用⇒オート⇒フルオート」という順で、機能性が高くなり本体価格も高くなっていきます。
エコキュート交換の相見積もりを行う時に、業者の中には、見積りの総額を安く見せるために、わざと給湯専用タイプを選び見積書を作成するケースがあります。この場合、他の業者がフルオートタイプで見積りをしていると、かなりの価格差が生じますので、安い見積りを提示している給湯専用タイプを選択してしまいがちです。
上でも触れていますが、エコキュート交換に関する相見積もりを取る時には、きちんと条件を合わせた状態で価格を提示してもらわなければ比較になりません。したがって、給湯器のタイプやタンク容量などの条件をきちんと指定するようにしましょう。
⑥水圧に不満を感じるようになる
ガス給湯器からエコキュートに入れ替えする場合、シャワーの水圧が弱くなる点を気にする方は多いです。エコキュートは、貯湯式の給湯システムですので、水道直圧式のガス給湯器と比較すると、シャワーの水圧はどうしても弱くなります。ただし、現行モデルのエコキュートは、水圧の問題を解消する対策がきちんととられていますので、日々の入浴で不満に感じるほど水圧が弱いわけではありません。エコキュートの水圧問題は、販売開始当初のイメージがいまだに払しょくできていないだけなので、安心してください。
ただし、今まで高圧タイプやパワフル高圧タイプのエコキュートを利用していた方が、交換のタイミングで通常タイプを選んでしまうと、水圧の弱さで「失敗した…」となるケースがあるようです。特に、2階以上に浴室が設けられている場合、高圧タイプを選ばなければ、水圧がかなり弱くなってしまいます。
エコキュートの水圧が気になる方は、導入前に高圧タイプの製品なのかきちんと確認してください。
⑦別の機種の機能が羨ましくなる
これは失敗とまでは言えないかもしれませんが、エコキュートの設置工事完了後に、別の機種の機能を知ってそっちにすれば良かったと失敗に感じる方がいます。
このケースは、価格重視で機種を選んだことから、他の製品との比較検討をほとんど行わないことで失敗に陥るといった感じです。
エコキュートは、開発するメーカーによって特徴がかなり異なります。したがって、エコキュートの交換を検討した時には、その時点の最新モデルについて、各メーカーの特徴をきちんと調べておくのがおすすめです。
エコキュートに搭載されている機能は、日々の運用が便利になるだけでなく、省エネ性を向上させてくれるような物もあるため、本体価格が高くても中長期的に見るとエコキュートの運用にかかるコストが安くなるものもあるのです。エコキュート交換に際しては、製品選びの重要ポイントになるので、しっかりと確認しましょう
⑧設置工事のミスで後悔する
最後は、エコキュートの設置工事に何らかのミスがあり、「失敗した…」と後悔するパターンです。
エコキュートの設置工事は、皆さんが考えている以上に複雑で難しいものです。例えば、安全に運用するためには、適切な設置場所を選定できる知識が必要です。「スペースさえあればどこにでも設置できる」と考えがちですが、不安定な場所に設置した場合、地震などでタンクが傾いてしまう恐れがあります。さらに、エコキュートが原因となる近隣トラブルもあるので、その心配がない設置場所・方法を選ばなければいけません。
しかし、エコキュートの設置を専門としていなリフォーム業者や工務店に交換を依頼した場合、取り付け工事に失敗してさまざまな不具合が生じるケースがあります。なお、設置工事直後に初期不良や設置ミスが見つかった場合は、業者に対応してもらえるのでまだましです。これが、数年たってからエコキュートが傾いた…なんて場合、据え付けミスで保険やメーカー保証が使えない、設置業者には工事のミスではないと言われるなど、最悪な状況に陥り、交換したことを後悔する結果になる可能性があるわけです。
エコキュートの交換に失敗しないためのポイント
それでは最後に、エコキュートの交換に失敗しないため、皆さんがおさえておくべきポイントをご紹介します。
信頼できる業者を選ぶ
エコキュートの交換に失敗しないために最も重要なのが、信頼できる業者を選ぶというポイントです。正直な話、このポイントを押さえておけば、下で紹介する問題も全て解消してくれるはずです。例えば、タンク容量の問題についても、お客様が間違った選択をしそうな場合、根拠をもって指摘してくれますので、機種選びに失敗する可能性が少なくなります。
エコキュートの交換業者を選ぶ際には、以下のような点に注意して、慎重に業者を選んでください。
- ・業者独自の保証やアフターフォロー内容が充実している業者を選ぶ
- ・スタッフの対応力や商品に関して豊富な知識を持っているか確認
- ・ホームページがきちんと更新されているか(放置されている業者は注意)
- ・エコキュートの在庫を確保しているか
- ・豊富な施工実績を持っているのか
- ・SNSなどでの口コミや評価を確認する
- ・追加料金が発生する明確な条件を提示してくれるか
エコキュートの交換を依頼する業者は、上記のようにさまざまなポイントをチェックする必要があります。最近では、ヤマダ電機など、家電量販店などもエコキュートの販売を行っていますが、設置後のアフターフォローまでの事を考えると、エコキュートの専門店の方が安心です。
なお、保証内容やアフターフォローの内容については、業者ごとに全く異なりますので、内容と期間の詳細をしっかりと確認しておかなければいけません。イニシャルコストが安くても、点検や修理の度に費用がかかるのであれば、10年以上使用すれば、最終的に高くつく可能性があります。
見積りの条件を合わせる
エコキュートの交換に限らず、自宅のリフォーム工事を行う場合、複数の業者から相見積もりを取るのが一般的です。そして、どのようなリフォーム工事でも、見積りを依頼する内容については、同じ条件に合わせなければ比較検討ができません。
例えば、A社は「フルオートの370L」、B社は「給湯専用の370L」、C社は「フルートの460L」という条件の見積書が出てきたときには、どれが最もリーズナブルなのか判断のしようがありません。したがって、エコキュート交換の相見積もりを取る時には、最低限「エコキュートの給湯タイプ・貯湯タンク容量・外せない便利機能」と言った条件を指定し、比較検討できるように工夫してください。
また、業者から提示された見積書については、内容の詳細まできちんと確認しておかなければ失敗に繋がります。「撤去する古いエコキュートの処分費が含まれているのか?」「脚部カバー・リモコンなどの付属品が含まれているのか」「税込み価格か」「施工費が含まれているのか」など、細部まで明確にする必要があります。
この他にも、保証内容や追加工事費がかかる条件など、契約する前に不明瞭な部分があれば、きちんと業者に確認してください。
求めている機能性を持ったエコキュート選ぶ
エコキュートは、給湯タイプによって機能性が大きく異なるのですが、このほかにも、開発するメーカーによっても搭載される機能性が異なります。
一般的に、エコキュートの機種選びをする際には、貯湯タンク容量を間違えないようにすることが重要とされていますが、メーカーによって異なるエコキュートの特徴をつかんでおくことも大切です。
タンク容量については、以下のように家族構成を参考に最適な容量を選びましょう。
- ・370L・・・3~4人家族向け
- ・460L・・・4~5人家族向け
- ・550~560・・・5~7人家族向け
参照:三菱電機公式サイト
なお、エコキュートの貯湯タンク容量については「=使用可能湯量」ではありません。エコキュートの貯湯タンクには、高温のお湯が貯められていて、シャワーなどでお湯を使用する際には、水道水と混ぜて設定温度にして給湯されます。したがって、貯湯タンク容量に対して、1.7~2倍程度の湯量が使用できると考えても構いません。
エコキュートメーカーごとに異なる機器の特徴については、以下の記事内で触れていますので、ぜひそちらでご確認ください。
まとめ
今回は、エコキュートの交換に失敗してしまう方は、何が原因となっているのかについて解説しました。この記事でご紹介しているように、エコキュートの交換に関する失敗事例は、ほとんどの場合、業者選びを間違ったことが原因です。これは、相見積もりで業者比較をするときに、「とにかくリーズナブルな業者が一番!」などと考え、見積り内容の詳細まで確認しないことが要因になっているケースが多いです。
この記事では、エコキュートの交換に関する失敗事例などもご紹介していますので、将来、あなたが同じ失敗をしないために、ぜひ覚えておきましょう。
エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップでは、10年間パーフェクト保証制度や2年ごとの無償点検を含むアフターフォローなど、エコキュート設置後にお客様が安心して使用できる体制を作ることに力を入れています。エコキュートの交換の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。