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エコキュート交換の際を検討した場合「年間給湯保温効率」に注目しよう!メーカー別にエコキュートの性能を比較!

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こんにちは、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』です。今回は、ガス給湯器など、他の給湯器からエコキュートへの交換を検討している、古くなったエコキュートを新しいものに買い替えするといった場合に、省エネ性を重視したいと考えている方が注目すべきエコキュートの「年間給湯保温効率」について解説します。

エコキュートの交換に関するお問い合わせでは「どの機種を選べば良いですか?」と言った質問を受けるケースが非常に多いです。エコキュートは、メーカーによって搭載機能の特徴が異なりますし、同じメーカーでも機種によって使い勝手が変わります。そのため、選択肢が多すぎて「どのエコキュートを選べば良いのか分からない…」と悩む方が多いわけです。一般的には、家族構成に見合うタンク容量のものを選ぶ、譲れない機能が搭載されているものを選ぶ、地域特性に合うエコキュートを選ぶなどが、エコキュートの機種選びの基本となるのですが、より省エネ性を重視したいと考えている場合、エコキュートごとに異なる年間給湯保温効率に着目すべきです。

ただ、多くの方は年間給湯保温効率が何を意味しているのか知らないようですので、当コラムで詳しくご紹介します。

一般的なエコキュートの機種選びのポイントとは?

それでは、年間給湯保温効率の詳細を解説する前に、一般的なエコキュートの機種を選ぶときの重要ポイントをいくつかご紹介します。エコキュートは、その他の給湯器と比較すると、光熱費削減効果が非常に高い点がメリットとみなされているのですが、最初の機種選びに失敗すると、そのメリットを最大限生かせなくなってしまいます。

これから、エコキュートの交換を検討している方は、以下のようなポイントもチェックしましょう。

家族構成に合った貯湯タンク容量の機種を選ぶ

エコキュートの光熱費削減効果を最大限生かすためには、家族構成に見合った貯湯タンク容量を選ぶというのが非常に重要です。なぜなら、エコキュートは、一日に使用するお湯を格安の深夜電力を利用してまとめて沸かし、貯湯タンクに貯めておくという仕様になっているからです。エコキュートの電気代削減効果は、電力会社が用意している、オール電化プランを活用することで得られます。このプランは、電気の使用量が少なくなる深夜帯の電気代が安くなっていて、その電力でお湯を沸かすので、給湯にかかるコストが下がるわけです。

つまり、ご家族が一日に使用する湯量を貯められない容量のタンクを選ぶと、昼間に沸き増しが必要になり、「安い深夜電力を活用する」というエコキュートのメリットが生かせなくなります。

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットで構成される給湯器で、貯湯タンクユニットの容量の大きさで本体価格が変わります。したがって、エコキュートの導入費を下げるために、小さめの容量の機種を選ぶ方がいます。しかし、ご家族の使用湯量に対し、容量が足りなければ、エコキュートの光熱費削減効果を最大限生かせなくなるので、中長期的に見ると損になるでしょう。

エコキュートのタンク容量は、多少の上下はあるものの、どのメーカーも『370L、460L、550(560)L』の3パターンを用意していますので、普段の使用湯量から最適な容量のものを選んでください。ちなみに、エコキュートの使用可能湯量は「タンク容量=使用可能湯量」ではありません。タンクには高温のお湯が貯められており、出湯の際には水と混ぜて適温状態にしますので、370Lタイプでも実際には700L前後のお湯が利用できます。どの容量が最適か分からない…という場合、お気軽に『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』までお問い合わせください。

※最近では、集合住宅に設置できるような小型のエコキュートも販売されています。そのタイプは、上述した容量よりも少ないタンクが備えられています。

エコキュートの機能性から選ぶ

エコキュートは、大きく分けると『フルオート・オート・給湯専門』の3つの種類があります。そして、どのタイプを導入するのかによって、エコキュートの機能性が全く異なります。以下で、それぞれのタイプの機能性を簡単にご紹介します。

・フルオートタイプのエコキュート

最も機能性が高いタイプがフルオートタイプです。フルオートタイプのエコキュートは、「お湯はり・追い炊き・保温・足し湯」など、さまざまな機能が全自動で使用可能です。非常に高機能なエコキュートですが、機能性が高い分、本体価格が高くなります。

・オートタイプのエコキュート

オートタイプのエコキュートは、「お湯はり・足し湯」などの機能を自動で使用可能なタイプです。価格と機能のバランスが非常に良いことから、エコキュートの3つのタイプの中でも選ばれることが多い、スタンダードタイプと言えるでしょう。

・給湯専用タイプのエコキュート

給湯専用は、自動のお湯はりや、保温、追い炊き機能などが搭載されていない、シンプルな機能性を持つエコキュートです。お湯はりの際は、手動で止める必要があるなど、他のタイプよりも機能性はかなり見劣りします。しかし、機能がおさえられている分、本体価格がかなり安くなるので、導入コストの負担を下げられます。また、使用可能な入浴剤の種類が多いことから、バスタイムを重視したい人に選ばれることが多いです。

このように、エコキュートは、タイプによって使える機能がかなり変わります。もちろん、機能性は本体価格を左右するので、譲れない機能と価格のバランスを慎重に検討する必要があるでしょう。例えば、「機能にこだわりはなく、給湯できれば良いので、出来るだけ安くしたい!」とお考えなら給湯専用がおすすめと言った感じです。

なお、エコキュートの機能については、給湯タイプ以外にも、メーカー独自で開発している特別な便利機能がありますので、その辺りもきちんと確認しておきましょう。

設置スペースに『置ける』機種を選ぶ

ガス給湯器の場合は気にする必要が無いのですが、エコキュートは「設置できるスペースがあるのか?」というのも重要なポイントになります。

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを設置できるだけのスペースが必要で、戸建てでも家と家の距離が近づいている近年では、通常のタイプでは設置が困難なケースも少なくありません。そのため、エコキュートは、狭い場所でも設置できるような『省スペース(薄型スリム)タイプ』が登場しています。ただ、省スペース(薄型スリム)タイプは、通常の角型タイプよりも種類が少ないため、希望する機能を搭載したモデルを選べない可能性があるので注意しましょう。

なお、エコキュートの設置スペースは、本体を設置できれば良いのではなく、運用時のメンテナンスができるだけのスペースも確保する必要があります。「自分の家はエコキュートの設置が可能か?」を知りたい方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

環境に合わせたモデルを選ぶ

最後は、エコキュートを設置するお住いの環境に合わせたものを選ぶというポイントです。これを無視すると、エコキュートが本来の寿命よりもかなり早く故障する可能性が考えられますので、損になる場合があります。エコキュートには、以下のようなモデルがあるので、設置環境に合わせたものを選びましょう。

・一般地仕様

スタンダードなエコキュートです。下で紹介するような、特殊な気候・環境でない一般地に設置するエコキュートです。

・寒冷地仕様

冬場になると、外気温が-10℃を下回るような地域なら、一般地仕様ではなく、寒冷地仕様のエコキュートを選ぶのがおすすめです。このタイプは、機器の凍結防止対策が厳重に行われています。寒冷地仕様のエコキュートは、外気温が-20℃までなら使用でき、屋内設置の場合は-25℃まで使用できます。

・塩害地仕様

海に面している、海の近くの臨海地域にエコキュートを設置する場合は、塩害地仕様のエコキュートを使用しなければいけません。一般地仕様の場合、潮風による塩害で、金属部品の錆や腐食が起こり、早期のエコキュート故障が考えられます。塩害地仕様のエコキュートは、サビに強い鋼材が使用されたり、内部の防錆対策などの工夫がいくつも施されています。なお、塩害地仕様のエコキュートは、基本的に受注生産になりますので、一般地仕様などと比較すると、余裕を持った導入スケジュールを組む必要があります。

エコキュートは、上記のように、設置場所の気候や環境条件に合うものを導入しなければいけません。また、これ以外にも、井戸水や地下水を生活用水として使用している場合、井戸水対応タイプを選ばなければいけません。

エコキュートの「年間給湯保温効率」とは?

エコキュートの交換を検討した時には、前項で紹介したポイントは多くの方が確認すると思います。しかし、意外に見落とされがちな重要ポイントがエコキュートの「年間給湯保温効率」です。

年間給湯保温効率は、その意味を理解していない方が多いのですが、これは「エコキュートがどのぐらいの電力をかけてお湯を沸かすのか?」を数値で示したもので、『年間給湯保温効率(JIS)=1年間で使用する給湯とふろ保温に係る熱量÷1年間で必要な消費電力量』の計算式で出しています。当然、お湯を沸かす際に必要な電力が少ない方が給湯にかかる電気代は安くなります。このエコキュートの年間給湯保温効率が異なれば、1年間の電気代で考えるとかなりの差が生じますので、「省エネ性が高いエコキュートにしたい!」と考えている場合は、必ず確認しなければならない重要ポイントです。

ここではまず、エコキュートの交換の際に、年間給湯保温効率に着目すべき理由を分かりやすくご紹介します。

年間給湯保温効率が違うとどのぐらいの差があるの?

年間給湯保温効率の見方については、「数値が高いものほど、消費電力が少なく。省エネ性が優れている」ことを意味しています。年間給湯保温効率は、0.1の違いがあれば年間で約1,000円の電気料金の差が生じると言われています。

同じエコキュートメーカーが販売するエコキュートでも、この年間給湯保温効率は機種によって異なります。例えば、年間給湯保温効率が「3.0」のものと「4.0」のものでは、後者のエコキュートの方が年間で約1万円も電気代を節約することが可能です。エコキュートは、約10年が一般的な寿命と言われていますので、次のエコキュートに買い替えるまでを考えると、年間給湯保温効率に着目するだけで、なんと10万円もの差が生じるわけです。

この事実を知っておけば、「より効率的に光熱費削減が目指せる機種は?」という視点でエコキュート選びが進められるはずです。

年間給湯効率との違いについて

エコキュートの省エネ性を判断するための性能表示には、上述した「年間給湯保温効率」以外にも「年間給湯効率」という表記があります。

この二つについては、どちらも似たような意味を持っていて、機種の省エネ性の高さを表示するための数値と考えてください。

「年間給湯保温効率」と「年間給湯効率」という表記の違いがあるのは、エコキュートの機能として風呂保温機能が搭載されているかどうかで決まります。要は、「年間給湯保温効率」はフルオートタイプが対象となっていて、それ以外のオートや給湯専用タイプは風呂保温機能が無いため「年間給湯効率」という表示になります。

参照:一般社団法人日本冷凍空調工業会

メーカー別に年間給湯保温効率TOP3機種をご紹介!

それでは最後に、エコキュート主要メーカーについて、各メーカーの年間給湯保温効率TOP3の機種をご紹介します。上述しているように、同じメーカーが販売しているエコキュートでも、年間給湯保温効率は機種によって異なります。例えば、エコキュートのトップメーカーである三菱電機などは、機種によって年間給湯保温効率が「2.8~4.2」までと、かなりの格差が生じます。

より省エネ性の高いエコキュートに交換したいと考えている時には、単純なエコキュートの機能性だけでなく、年間給湯保温効率など、細かな数値にも注目するようにしましょう。

三菱電機製エコキュートの年間給湯保温効率TOP3機種

三菱電機は、マイクロバブルを発生させる「ホットあわー機能」や、配管を自動で洗浄してくれる便利機能が搭載されたエコキュートが人気となり、長年パナソニックとエコキュートのメーカーシェア率トップを争っています。年間給湯保温効率については、機種によって大きな違いがあるので、省エネ性を重視したい方はきちんとチェックしておきましょう。

三菱電機製エコキュートの中でも、高い年間給湯保温効率を実現しているのは、以下の機種です。

  • SRT-P376UB、SRT-P376B:年間給湯保温効率4.2(ほっとリターン使用時)
  • SRT-P466UB、SRT-P466B:年間給湯保温効率4.0(ほっとリターン使用時)
  • SRT-S376U、SRT-S376、SRT-S466U、SRT-S466:年間給湯保温効率3.8

三菱電機製エコキュートのハイエンドモデルのPシリーズには、「ほっとリターン」と呼ばれる風呂熱回収機能が搭載されています。これを利用することで、エコキュート業界トップクラスの「4.2」という年間給湯保温効率を実現した機種が存在します。

参照:三菱電機製エコキュート仕様表

パナソニック製エコキュートの年間給湯保温効率TOP3機種

パナソニック製エコキュートは、浴室に人が来たことを感知してから加熱を行う「エコナビ」や浴槽に残ったお湯の熱を利用し、夜間の沸き上げ費用を節約する「ぬくもりチャージ」など、高い省エネ性を実現するための機能が搭載されているのが特徴です。

年間給湯保温効率については、以下の機種が高効率を実現しています。

  • HE-JPU37KQS:年間給湯保温効率4.0(ぬくもりチャージ使用時)
  • HE-JPU46KQS:年間給湯保温効率3.9(ぬくもりチャージ使用時)
  • HE-JU46KQS、HE-J46KQSなど:年間給湯保温効率3.5

パナソニックのエコキュートは、ダブル真空断熱材の採用や特殊な冷媒管形状の採用などにより、省エネ性の向上に努めています。さらに、風呂熱回収機能の「ぬくもりチャージ」が搭載されているモデルでは、非常に高い4.0という年間給湯保温効率を実現した機種があります。

参照:パナソニックエコキュートラインアップ

コロナ製エコキュートの年間給湯保温効率TOP3機種

コロナ社は、世界で初めてエコキュートという給湯器を開発した企業として有名です。コロナ製エコキュートは、非常に高い耐久力を持つなど、性能と価格のバランスの良さから、三菱電機、パナソニックに次いで、第3位のシェア率を誇るとされています。

省エネ性の高さを示す年間給湯保温効率についても、三菱電機やパナソニック並みの性能を発揮する機種があります。

  • CHP-HXE37AY5:年間給湯保温効率4.0
  • CHP-HXE46AY5:年間給湯保温効率3.9
  • CHP-HXE37AY5K:年間給湯保温効率3.6

コロナでは、沸き上げと保温の効率をアップさせるES制御と呼ばれる機能を搭載したモデルがあり、非常に高い省エネ性を実現しています。

参照:コロナ社公式サイト

ダイキン製エコキュートの年間給湯保温効率TOP3機種

ダイキン製エコキュートは、全メーカーの中でもトップクラスの給湯圧力を実現しているのが特徴です。エコキュートは、水圧の弱さをデメリットと考える人も多いのですが、ダイキン製エコキュートであれば、お湯はりをしながらキッチンでもお湯を使用するといった使い方でも十分な水圧を確保してくれます。この他にも、井戸水や地下水に全ての機種が対応してくれている点も魅力の一つです。

年間給湯保温効率については、他メーカーと比較すると、やや低くなります。

  • EQX37XFV:年間給湯保温効率3.6
  • EQX46XFV:年間給湯保温効率3.5
  • EQ46WFV、EQ37WFV、EQN46WFV、EQN37WFV:年間給湯保温効率3.3

上記のように、ダイキン製エコキュートで最も年間効率が高いもので3.6です。三菱電機やパナソニックなどと比較すると、やや低い気もしますが、それで十分に高いと言えるレベルだと思います。

参照:ダイキン公式サイト

日立製エコキュートの年間給湯保温効率TOP3機種

日立は、他のエコキュートメーカーとは異なる視点の独自機能が特徴で、コロナやダイキンと並んでメーカーシェア率3位を争っています。日立製エコキュートは、「ウレタンク」「水道直圧給湯」「ナイアガラタフネス」などと言った独特の機能性を持つことで人気になっていると思われがちですが、実は省エネ性についても非常に高い機種に仕上がっています。

日立製エコキュートで、年間給湯保温効率上位3機種は、以下のものです。

  • BHP-FV37WD:年間給湯保温効率4.2
  • BHP-FV46WD:年間給湯保温効率4.1
  • BHP-F46WD、BHP-F37WD、他4機種:年間給湯保温効率3.5

上記のように、日立はメーカー独自の機能性だけでなく、非常に高い省エネ性を実現していることから、エコキュートメーカーとしてトップクラスの人気を誇っているのでしょう。

参照:日立製エコキュートカタログ

まとめ

今回は、これからエコキュートの導入や交換を検討している方に向け、エコキュートの機種選びの際に注目してほしい、『年間給湯保温効率』について解説しました。エコキュートの機種選びでは、「家族構成に見合ったタンク容量を選ぶ」「設置環境の気候や条件に対応した機種を選ぶ」「給湯タイプから選ぶ」などと言った点が重要ポイントとされていますが、より省エネ性を重視したいときには年間給湯保温効率に着目すべきです。

この記事でご紹介したように、年間給湯効率が「0.1」違えば、給湯にかかる年間の電気代が1,000円も違ってくるわけです。エコキュートは、機能性がおさえられたタイプほど、本体価格が安くなりますので、イニシャルコストをおさえたい場合には機能性を無視して機種選びをする方がいます。しかし、年間給湯保温効率のことまで考えると、10年以上使用するなら高機能なタイプの方が総額で得になるようなケースも少なくないのです。

エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップでは、お客様のご予算やご要望から最適な機種をご提案するだけでなく、ランニングコストの事も含めて中長期的な視点でお得なエコキュート選びのご提案をさせていただきます。エコキュートの交換をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。

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