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エコキュートのメンテナンスは自分でできる?業者訪問メンテナンスについても解説!

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エコキュートは省エネ性や経済性に優れた給湯機器として、多くの家庭や施設で利用されています。しかし、エコキュートの性能を最大限に引き出し、長期間にわたって安全かつ効率的に使用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。本記事では、セルフメンテナンスとしての日常的な清掃や点検方法から、専門業者による訪問メンテナンスの重要性、さらには費用相場やメンテナンス頻度の目安まで、幅広くカバーしています。安心して給湯器を利用するために、エコキュートのメンテナンスについて正しい知識を身につけましょう。

エコキュートのメンテナンスはなぜ必要なのか?大切さと頻度は?

エコキュートは、水を使う機器であり、配管やタンクなどの機器を含むため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

水道水にはさまざまな不純物が含まれていて、これらの不純物はタンク内に沈殿、ゴミとして蓄積される可能性があります。また、浴槽にたまったお湯に含まれる汚れも配管やフィルターに蓄積し、目詰まりや劣化を引き起こすことも。

こんな問題が発生すると、エコキュートの給湯システムに障害が生じ、給湯効率が低下したり、本体内部が故障するといったこともあります。定期的なメンテナンスを行うことで、これらの事態を予防し、エコキュートを安全かつ長期間にわたって効果的に使用することができます。

エコキュートの寿命は一般的に約10年ですが、定期メンテナンスをしておかないと故障するまでの年数が短くなるのは言うまでもありません。エコキュートの寿命を最大限に延ばすためには、半年を目安に様々な点検を行ったり、簡単な掃除は一ヶ月に一度以上の頻度で行うことをおすすめします。

エコキュートのメンテナンスは、長期的な安全性と効率的な運転を確保するために不可欠な手段です。定期的なメンテナンスを実施して、エコキュートを最良の状態で使用し続けることをお忘れなく。

自分でできるエコキュートの8つのメンテナンス

エコキュートは水道水を使用するため、水道水に含まれる不純物がタンク内に溜まります。また、お湯の循環によってフィルターには人の皮脂などが目詰まりをおこします。

これらのゴミや不純物を放置すると、配管やタンクが劣化し、エコキュートの効率が低下して故障の原因となります。エコキュートの一般的な寿命は10〜15年ですが、定期的なメンテナンスと正しい使い方が前提。メンテナンスを怠ると10年未満で故障することもあります。

メーカーによって異なりますが、半年に1回程度のメンテナンスを自分で行い、エコキュートの寿命を延ばしましょう。では具体的にどんなメンテナンスを行うべきなのかをご紹介します。

貯湯タンクの掃除:タンク内

エコキュートの貯湯タンクの清掃は、最も重要なメンテナンスです。不純物やゴミが沈殿したままだと水が汚れてしまい、不衛生なお湯で入浴することになります。電気ポッドをイメージしてみてください。洗わずに使い続けるなんてことはしませんよね?

貯湯タンク内の掃除手順は次のとおりです。

  1. 給水止水栓を閉めます。
  2. 電源扉を開き、漏電遮断器を「切」の位置にします。
  3. 逃し弁レバーを上げ、約1分間待ちます。
  4. 排水栓を左に回して開けます。
  5. 排水がキレイになったら、排水栓を閉めます(目安:約2分)。
  6. 排水が止まったら、給水止水栓を開き、お湯が出ることを確認します。
  7. お湯が出たら、すぐに逃し弁レバーを元の位置に戻します。
  8. 漏電遮断器を「入」の位置に戻します。
  9. 混合水栓のお湯側を開き、お湯が出ることを確認します。

手順が多く感じられますが、専用の排水栓から不純物やゴミを簡単に排出することができ、タンクの取り外しも必要ないので、簡単に掃除ができますよ。

貯湯タンクの掃除:給水口ストレーナー

給水口ストレーナーは、お湯を配管に流し込むときの入り口にあり、ここにゴミが貯まってしまうとお湯の出が悪くなります。掃除しないわけにはいかないですよね。効率よくきれいに掃除をするために、ブラシを用意することをおすすめします。

給水口ストレーナーの掃除手順は次のとおりです。

  1. 給水止水栓を閉める
  2. 電源扉を開け、漏電遮断器を「切」にする
  3. 逃し弁レバーを上げ、約1分間待つ
  4. 給水口ストレーナーを外してブラシなどで掃除する
  5. 給水口ストレーナーを装着する
  6. 給水止水栓を開き水漏れが無いか確認する
  7. 逃し弁レバーを戻す
  8. 漏電遮断器を「入」にする
  9. 混合水栓のお湯側を開き、お湯が出ることを確認する

給水口ストレーナーの掃除の仕方は、タンク内の掃除と一部同じですね。ポイントは漏電遮断器を「切」にしてから行うことです!

浴槽フィルターの掃除

浴槽フィルターは、浴槽内の金具の内側に位置するフィルターです。

給水口ストレーナーがお湯の入口なら、浴槽フィルターはお湯の出口にあたります。

フィルターが汚れやゴミで詰まると、お湯の流れが悪くなる可能性があるため、定期的な清掃が必要です。給水口ストレーナーと同じですね。

フィルターを外し、ブラシなどで髪の毛などのゴミを取り除きましょう。また、清掃後にフィルターを取り付けずに給湯すると故障の原因となるので忘れないようにしてください。浴槽フィルターの定期的な清掃をして、スムーズなお湯の流れを維持しましょう。

エコキュートと浴槽をつなぐ配管の掃除

エコキュートと浴槽をつなぐ配管(ふろ配管・追い焚き配管)は、お湯の通り道であり、汚れが溜まりやすい場所です。

エコキュートには、自動配管洗浄機能が備わってはいますが限界があるので、半年に一度程度は手動での掃除をおすすめします。

薬局やドラッグストアで入手可能なお風呂用配管洗浄剤などを利用して掃除しましょう。

逃し弁の動作確認

逃し弁は、水からお湯に変わるときの膨張分を排水し、タンクを守る安全装置です。正常に動作しないと、タンクが変形し、故障や水漏れの原因となる可能性があります。

逃し弁の動作確認手順は以下の通りです。

  1. 逃し弁レバーを上げます。
  2. 排水が始まれば、逃し弁は正常に作動しています。
  3. 逃し弁レバーを元の位置に戻します。

注意点として、動作確認は沸き上げ(沸き増し)をしていないときに行ってください。

漏電遮断器の動作確認と点検

漏電遮断器は、エコキュートが漏電した場合に自動的に電気を遮断してくれる安全装置。漏電遮断器が正常に作動しているかを確認することは大切です。なぜなら、漏電遮断器が正常に作動していないと、家全体のブレーカーが落ちてしまって、電気が供給されなくなってしまうからです。

漏電遮断器の動作確認手順は以下の通りです

  1. 電源扉を開け、点検ボタンを押します。
  2. 漏電遮断器が「切」の状態になれば、正常に作動しています。
  3. 漏電遮断器を「入」に戻し、扉を閉じます。

水漏れの点検

エコキュートのセルフメンテナンスをするとき、水漏れの点検も忘れないようにしましょう。貯湯タンクや周辺の配管からの水漏れは、正常に運転していてもお湯がたまらない、量が少ないといった問題を引き起こすことがあります。

水漏れの原因は、エコキュートの寿命、長期間の不使用、配管の凍結による損傷などが考えられます。特に集合住宅では、水漏れが下の階に被害を及ぼす可能性もあるため、早急に発見し対処する必要があります。

凍結防止ヒーターの動作確認・点検

エコキュートは寒さに弱い機械のため、凍結するほど外気が下がるような環境では故障しやすくなります。

そのため、凍結防止ヒーターの動作確認と点検も重要です。寒くなる前に凍結防止ヒーターの電源を入れて、凍結防止機能がちゃんと動作しているか確認しましょう。

エコキュートのメンテナンスを定期的にしていないとどうなる?

では、エコキュートの定期的なメンテナンスをしないとどうなるのでしょうか?

お湯がくさくなったり、ゴミが浮かぶ

貯湯タンクの不純物やゴミを放置していると、新しいお湯を張ったのにくさかったり、ゴミが浮かんでくるというトラブルが起きやすくなります。

清潔で快適な湯船を楽しむためには、浴槽だけでなく貯湯タンクや配管の掃除も必ず行うことは必須です。

逃し弁やストレーナーなどの消耗品が壊れる

エコキュートも機械なので、使い続ければ逃し弁や給水口ストレーナーなどの消耗品が壊れる可能性があります。これらの部品は消耗品なので、不具合が生じれば個別に交換することもできます。しかし、定期的なメンテナンスをしないでいると、故障の頻度が高まり、かえって余計な交換費用がかかることもあります。逃し弁やストレーナーなどを長期間安全に使用するためには、正常な動作の確認と定期的な掃除が重要になってきますね。

稼働率が下がって電気代・水道代がかさむ

エコキュートのメンテナンスを怠ると、給湯稼働率が低下して、電気代や水道代が増える可能性があります。

エコキュートは、他の給湯器に比べてランニングコストが低く、通常の電気温水器と比較して電気代を約1/4に抑えることができる特長があります。しかしこれは、定期的なメンテナンスをしていて、正常な状態を維持することが前提です。

しかしエコキュートのメンテナンスを怠ると、フィルターの目詰まりや給湯器内部の機能の問題が生じる可能性があります。その結果、給湯稼働率や給湯効率が低下し、同じ湯量を作るために必要な電気代や水道代が増えることがあります。このことからも、定期的なメンテナンスが必要なことをおわかりいただけるはずです。

エコキュート専門業者による訪問メンテナンスについて

エコキュートを長期間安全に使用するためには、セルフメンテナンスが大事なのはおわかりいただけかと思います。さらに安心で効果的な運用のためには、専門業者による訪問メンテナンスを受けることも検討してみてほしいです。

では専門業者によるエコキュートの訪問メンテナンスは、どのような内容で行われるのか、費用の目安はどれくらいかを見ていきましょう。

専門業者への依頼が必要な理由

エコキュートを安全に長く使うには、専門業者による訪問メンテナンスも欠かせません。なぜなら、自分でメンテナンスしたときに気づけなかった不具合の修正や安全性の確認が含まれていて、故障を未然に防いでたり、早期に見つけることができるからです。

特に給湯器内部のメンテナンスはご自身では難しく、自分でしたときに知らないうちに故障させてしまったというケースもあります。また、浴槽のフィルターやリモコンのお手入れは比較的容易ですが、貯湯タンクや配管の洗浄、逃し弁・漏電遮断器の点検など、多くのチェック項目を必要とします。専門業者によるメンテナンスは、給湯器の寿命を保ったり、自己メンテナンスの手間を省く観点からもおすすめです。

業者による訪問メンテナンスの費用相場

エコキュート専門業者による訪問メンテナンスの費用は、様々な要素によって異なりますが、相場は1万円から2万円です。この費用には基本的な点検や簡単な清掃などが含まれますが、専門機器を使用した洗浄や経年劣化した部品の交換などは別途費用が発生することがあります。

注意が必要なのは、悪徳業者が存在することです。彼らは無理に訪問し、不要なメンテナンスや高額な費用を要求することがあります。費用相場やメンテナンス内容を事前確認を忘れないようにしましょう。

業者による訪問メンテンスの頻度

エコキュートの業者による訪問メンテナンスの頻度目安は、1年に1回程度が望ましいです。

定期的な点検と清掃によって、給湯器の正常な動作や安全性を確保できます。しかし、何らかの不具合や異変を感じた場合には、放置せずにまずセルフメンテナンスを行い、必要に応じて専門業者に点検や修理を依頼してください。

エコキュートのメンテナンスは定期的に!

エコキュートのセルフメンテナンスの重要性と方法について解説しました。

セルフメンテナンスは定期的な清掃や点検を行い、給湯器の安全性とパフォーマンスを保つために必要です。また、専門業者による訪問メンテナンスも重要であり、給湯器内部や消耗品の点検・清掃を行ってくれます。さらに、費用相場や業者の選び方にも留意しましょう。

エコキュートの正常な稼働と長寿命を実現するためには、日頃からのメンテナンス意識と適切な対応が必要です。安全で経済的な給湯環境を守るために、エコキュートのメンテナンスをお忘れなく。

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