こんにちは、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』です。今回は、エコキュートの購入や交換を検討している方が注意したい、エコキュートの悪質な訪問点検詐欺や飛び込み営業について解説します。
リフォーム業界は、昔から飛び込み営業による消費者トラブルが多いため、「訪問販売営業=詐欺業者」というネガティブなイメージを持っている方が多いと思います。実際に、インターネットの普及によりさまざまな情報が簡単に手に入るようになった現在でも、飛び込み営業や訪問販売に関するリフォームの消費者トラブルはなくなっていません。
そして、エコキュートに関しても、「無料点検」などを名目に突然訪問してきた業者に騙されてしまう…と言った詐欺被害が数多く報告されています。ちなみに、エコキュートは屋外に設置する設備であることから、敷地外からでも機器の劣化状況などをある程度把握することができるため、訪問販売営業に適した商材ではあります。そのため、まともな業者の中にも訪問販売形式を採用している企業は多く、飛び込み営業や訪問販売という形式を採用している業者全てが危険な詐欺業者とは限りません。しかし、初対面の業者が「優良業者か悪徳業者か?」を見極めるのはなかなか難しいのが実情で、エコキュートの交換で法外な費用を請求される…と言った被害に遭う方も少なくないようです。そこで当記事では、エコキュートの訪問点検詐欺に騙されないため、悪徳業者の代表的な手口や正規のエコキュート点検の手順などを解説します。
目次
エコキュートの訪問点検や飛び込み営業は詐欺なのか?
エコキュートに限らず、住宅リフォーム関連の飛び込み営業や訪問点検について、「その全てが詐欺業者だ!」と考えている方は少なくありません。実際に、屋根の訪問点検業者などは、点検と称して屋根にのぼり、自ら屋根を破損させて「このままでは雨漏りする!」と住人の不安を煽るといった手口を使う業者までいるそうです。そのため、多くの方が住宅リフォーム全般の訪問点検や飛び込み営業に悪いイメージを持っているようです。それでは、エコキュートの訪問点検についても詐欺が多いという情報は、本当なのでしょうか?
結論からご紹介すると、「訪問点検や飛び込み営業は全て詐欺業者だ!」という情報は間違いで、優良業者の中にもこういった営業手法を採用しているケースも少なくありません。ただ、詐欺であるケースも多いので注意が必要なのは間違いありません。
悪徳業者の訪問点検や飛び込み営業の手口の詳細は後述しますが、基本的に「突然訪問してきた業者が、機器の故障を指摘し、その上、その場で交換の契約を迫ってくる」というケースについては、危険な業者と判断したほうが良いでしょう。
エコキュートは、定期的な点検やメンテナンスが欠かせない機器であることは間違いないので、販売店の中には定期的な無料点検をサービスの中に含めている場合があります。『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』でも、弊社でエコキュートを導入したお客様は、2年ごとの無料点検を実施しています。そのため、無料点検を名目に訪問してきたときには、正規の訪問点検と勘違いして業者を中に入れるケースがあるようです。エコキュートの訪問点検詐欺に引っかからないようにするためには、正規の訪問点検の流れと詐欺業者の手口をきちんと押さえておけば、「この業者は危険だ!」と事前に気付くことができるようになります。
エコキュートの訪問点検や飛び込み営業の詐欺手口について
それでは、エコキュートの訪問点検や飛び込み営業について、「これは詐欺ではないか?」と注意すべき特徴的な手口をいくつかご紹介します。
上でも紹介しているように、エコキュートの訪問点検や飛び込み営業の全てが「危険な詐欺業者」というわけではありません。しかし、以下のような手口を利用している業者の場合は、注意が必要です。
点検で故障を指摘し『その場』でエコキュート交換の契約を迫る
エコキュートは、屋外設置の設備ですので、敷地外からでも「何年式のものを利用しているのか?」「劣化状況がどの程度か?」を判断することが可能です。10年以上前の機器を使用しているお宅であれば、最新モデルに交換することで大幅な光熱費削減が実現できるなど、魅力的な提案が可能です。つまり、商材的には、訪問点検や飛び込み営業という手法が理にかなっていると言えるのです。
ただ、無料点検を名目に突然訪問してきた業者が、機器の故障を指摘し「すぐに交換しないとお湯が使えなくなる」など、不安を煽ってきた場合は注意が必要です。特に、「今なら格安でエコキュートの交換ができる!」など、その場で契約することを勧めてくる業者はかなり危険だと言わざるを得ないでしょう。
もちろん、問題なくお湯が使えているエコキュートでも、機器の一部の部品などが劣化していて、交換したほうが良いケースもあります。エコキュートは、10~15年が寿命と言われる機器ですので、10年以上利用している機器であれば、故障しやすくなっているのも事実です。しかし、「その場で契約しなければならない!」ほど切迫しているような状況ではないはずです。新たに購入するエコキュートについても、自分たちに最適な機能を持つものを慎重に選ばなければいけませんし、他の業者にも点検、見積りしてもらう方が安価にエコキュートの交換が可能です。
悪徳業者の訪問点検や飛び込み営業は、多くの場合「即決」を迫ってきますが、絶対にその場では契約せず、他の業者(既存機器を設置してくれた販売店など)にも点検してもらうようにしましょう。中には、交換が必要ないケースもあるようです。
根拠のない割引で強引に契約を迫る
これは、エコキュートの交換に限らず、住宅リフォーム関連の詐欺的な営業のほとんどで利用される手口です。例えば、以下のような理由でお得感を示す場合が多いです。
- 業者独自のキャンペーンを提示し「今だけキャンペーン価格です」と安く見せる
- 「この地域で施工実績が欲しい」などという名目で今だけ安いと説明する
この手口は、訪問点検で既存エコキュートに故障が無くても、「キャンペーン価格」や「特別価格」という、消費者にとって魅力的なワードを使い、売り込んできます。
実際に、弊社に相見積もりでお問い合わせしていただいたお客様の中にも、「施工実績が欲しいため、施工費は無料で本体価格だけでエコキュートの交換ができる!」と言われた方がいました。ただし、話の内容を聞いてみると、エコキュート本体は定価を提示されていて、施工費は無料とはいえエコキュートの交換に90万円の見積りが提示されていました。とくとくショップで同じ機器の見積りを行った所、エコキュート本体は30万円程度で、施工費を含めても40万円を少し超える程度でした、お客様はそこで初めて「騙されていた!」ということに気付いたというケースも存在します。
エコキュートの訪問点検や飛び込み営業では、意味不明な割引でお得感を強調し、強引に契約を勧めるという手法が多いです。したがって、本当に提示された価格が相場とかけ離れていないのかを確認するためにも、その場で契約しないのが重要です。
なお、エコキュートが故障していない場合は、本当に交換する必要があるのか、交換することでどのようなメリットがあるのかをしっかりと見極め、複数の業者の提案を見比べながら詐欺被害を回避することが大切です。
ハウスメーカーや販売店を装って訪問してくる
近年、屋根修理や外壁塗装などでも、この手口による被害が増加していると言われているので注意してください。上述したように、エコキュートは、販売店側が定期的な無料点検をサービスとして行っている場合があります。また、新築でエコキュートを導入した場合は、ハウスメーカーが定期的な点検を行っているはずです。
つまり、悪徳業者の中には、こういったエコキュート販売店やハウスメーカーによる『正規の訪問点検』を装って近づいてくるケースがあるのです。お客様側は、既に取引している信用できる業者と思っていますので、点検の結果「故障しているから交換したほうが良い!」と言われると、その言葉に従ってしまう可能性が高くなります。
このような手口では、「ハウスメーカーの定期点検です」「メーカーの指示で定期点検に訪問しました」など、自分たちが何者なのか曖昧な状態でエコキュートの点検を行おうとする場合が多いようです。販売店やハウスメーカーによる正規の点検であれば、必ず会社名と作業員の氏名を明示するはずですので、それが無い場合は危険と判断しましょう。また、詳しくは後述しますが、正規の訪問点検の場合、何の連絡もなく『突然』訪問してくるようなことはありません。事前に何らかの方法で告知があるはずなので、「突然訪問してきた業者は付き合いが無い業者」と判断しましょう。
メリット面をとにかく強調し、強引に契約を迫る
エコキュートは、その他の給湯器と比較すると、給湯にかかるコストを削減できることが最大の魅力です。しかし、ライフスタイルによっては、エコキュートの省エネ効果を最大限生かすことができない場合もあるのです。
例えば、エコキュートは、電力会社が用意している格安の深夜電力で一日に使用するお湯を沸かすことで給湯コストの削減を目指すのが一般的です。しかし、こういった深夜電力が格安になるプランは、昼間の電気代が割高に設定されています。つまり、昼間も自宅に誰かがいて、多くの電気を使用するご家庭の場合、給湯コストは下がっても、その他の電気代が上昇して思うように光熱費の削減ができない場合もあるのです。
それなのに、突然訪問する飛び込み営業会社の中には、お客様のライフスタイルを無視して「エコキュートさえ導入すれば光熱費が絶対に安くなる!」と押し売りしてくるような場合があるようです。当然、このような業者は機器の特徴を理解しているとは言えませんし、まともな業者ではないでしょう。したがって、「電気代が安くなる」など、魅力的な提案をされたとしても、その場で契約するのはNGです。
正規のエコキュート訪問点検の特徴について
ここまでは、悪質な業者による訪問点検や飛び込み営業の代表的な手口をご紹介してきました。「どのような手口を使う業者が危険なのか?」を知っておけば、いざ自宅に訪問点検が来たとき、被害を出す前に断ることができます。
ただ注意しておきたいのは、上述の通り、訪問点検を行う業者全てが詐欺業者というわけではないという点です。例えば、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』では、弊社で設置したエコキュートについては、2年ごとの無料点検サービスをつけており、定期的にお客様のお宅に訪問点検に伺うことになっています。
それでは、訪問点検が「悪徳業者によるものなのか、それとも正規の点検なのか?」を見極めるためのポイントはどこなのでしょうか?
実は、正規の訪問点検は、以下のような特徴がありますので、頭に入れておくと良いでしょう。
定期点検の前に案内が届く
販売店やハウスメーカーによる正規のエコキュート点検の場合、何の前触れもなくいきなり作業員が訪問してくるなんてことは基本的にありません。「2年ごとの定期点検」など、点検間隔が決まっている場合でも、実際の点検の前に、はがきなどで案内が来ます。
つまり、販売店やメーカーの関連業者などを名乗っていたとしても、『突然訪問してきた!』という事実だけで、危険な業者である可能性が高いです。
エコキュートは、定期的な点検やメンテナンスが必要不可欠な機器であることは間違いありませんが、事前の案内もなしに、突然訪問してきた業者は、機器に近づけないようにしましょう。
会社名や作業者の氏名がわかるよう、身分証を提示してくれる
正規のエコキュート点検では、作業にやってきた担当者がきちんと会社名や氏名がわかるように、身分証を提示してくれます。身分証については、名刺を提示するだけでなく、見えやすい位置に身分証を身に付けていたり、点検前に身分証をお客様に提示するといったルールが設けられていたりします。
これを聞くと、「何を当たり前の事を言っているのだ?」と感じるかもしれませんが、訪問点検詐欺や悪質な飛び込み営業を行っている悪徳業者の場合、身分証も提示せずに話を進めようとするのです。したがって、突然訪問してきた業者が、身分証を提示してこない場合は、危険な業者かもしれないと考えてください。
また、実際に点検してもらいたいと考えた場合でも、名刺や身分証の提示は必ずしてもらいましょう。身分証の提示をお願いして断ってくるようであれば、エコキュートの点検も他の業者に依頼すべきです。
ちなみに、飛び込み営業の場合は、「訪問販売をしようとするときは、勧誘に先立って、消費者に対して以下のことを告げなければなりません」と法で定められています。
- 事業者の氏名(名称)
- 契約の締結について勧誘をする目的であること
- 販売しようとする商品(権利、役務)の種類
訪問販売は、「訪問販売である」ことを告げずに営業をかけることが本来禁止されています。氏名や会社名を提示しないということは、このルールに反しているという訳ですので、危険な業者と判断すべきでしょう。
参考:消費者庁特設サイト
エコキュートの訪問点検詐欺に騙されないための対策
それでは最後に、エコキュートの訪問点検や飛び込み営業にて、悪質な詐欺手口に引っかからないようにするための注意点をいくつかご紹介します。
最も安全な方法は、自分で探して問合せしたわけではなく、突然訪問してきた業者の話は、有無を言わせず断るというものです。しかし、訪問点検や飛び込み営業は、本当に巧みなトークで近づいてきて、いつの間にか営業を受けていた…なんてことも考えられます。
そのような場合でも、詐欺業者と契約しなくても済むように、以下の対応を心がけてください。
突然訪問してきた業者とその場で契約しない!
エコキュートの訪問点検に限らず、どのような住宅リフォームでも、突然訪問してきた業者については、どれだけ魅力的な提案だったとしても「その場で契約はしない!」ことが重要です。
訪問点検詐欺や悪徳な飛び込み営業では、「今契約しないと割引が適用できない!」「この価格を提示できるのは今だけ!」「故障しているから明日お湯が使えなくなってもおかしくない」など、お得感やお客様の不安を煽るなどと言った手法を使い、その場で新しいエコキュートへの交換に関する契約を行おうとします。
こういった「強引に契約を迫る」という行為は、何か後ろ暗い事があるという証拠ですので、絶対に即決はやめておきましょう。相手が引き下がらない場合は、曖昧な返答ではなく、以下のような理由をつけて明確に断りましょう。
- 高額な住宅設備の購入は、自分一人では決めらない、家族と話し合う必要がある
- 他の業者の話も聞かないと判断できない
- 住宅設備の交換はいつもお願いしている業者がある
その場で契約しなければ、業者が帰った後に、エコキュートの交換について冷静に考える時間がとれます。また、提示された内容が、本当にお得だったのか他の業者に問い合わせることも可能ですので、高額請求などの詐欺被害を防止できます。
他の業者の費用と比較してみる
エコキュートの交換を行う時には、複数の業者に見積もりを提示してもらい、比較検討することが大切です。これは、訪問点検や飛び込み営業の場合に限りません。
上で紹介したように、訪問点検業者とその場で契約しなかった場合、他の業者にエコキュートの点検や交換の見積りをしてもらう余裕ができます。インターネットで、近くの給湯器交換業者やエコキュートの販売店を探し、いくつかの業者に問い合わせしてみると良いでしょう。
ちなみに、エコキュートの交換にかかる費用については、大まかな価格をネットで知ることができます。もちろん、施工条件などが変わりますので、実際に見積もりをしてもらった時には、Webサイトに記載されている価格通りにはなりませんが、それでも大幅に価格が変わることはあまりありません。したがって、訪問点検業者に提示された見積り金額が相場通りなのかをチェックしてみましょう。ここで、提示された額が相場とかけ離れている…という場合は、危険な詐欺業者だったと判断できるでしょう。この場合は、そもそもエコキュートの交換すら必要ないかもしれません。
既存エコキュートを設置した業者に点検してもらう
訪問点検業者が「エコキュートの交換が必要!」と言ったとしても、その業者が悪徳な詐欺業者だった場合、エコキュートの交換が必要な状況でないケースも考えられます。
したがって、既存エコキュートの設置を依頼した販売店に連絡し、本当に交換が必要な状況なのかを点検してもらうと良いでしょう。その時には、「訪問点検業者にエコキュートの交換が必要と言われたから点検してほしい」と伝えると、すぐに現地調査に来てくれると思います。
なお、エコキュートは、10年以上利用しているのであれば、故障の有無に限らず交換がおすすめと言えます。エコキュートは、現在でもメーカーによる開発合戦が行われていて、10年以上前のものと現在のエコキュートを比較すると、省エネ性が断然に違ってきます。そのため、故障の前に交換したとしても、ランニングコストが下がる分、お得になる可能性があるわけです。この辺りは、信頼のできる販売店に質問すれば、正直に答えてくれるはずです。
エコキュートの基礎知識学んでおく
見落とされがちですが、訪問点検詐欺被害に引っかからないようにするためには、このポイントが重要です。エコキュートについて、きちんと正しい知識を学んでおけば、悪徳業者の過度なセールストークに騙されずに済みます。
例えば、「エコキュートを導入すれば、誰でも絶対に得します!光熱費が下がります!」と言ったセールストークが良く使われるようですが、エコキュートの特徴を知っている方であれば、「ウソをついている」ということに気付けます。
エコキュートが、他の給湯器よりも給湯コストが安くなる可能性が高いのは間違いない事実ではあります。しかし、先ほどご紹介したように、エコキュートの光熱費削減は、電力会社が用意している深夜電力が安くなるプランを活用することで実現するのが基本です。つまり、昼間も多くの電力を使用しているご家庭の場合、エコキュートを導入し電気料金プランを変更することで、電気代が逆に高くなってしまう可能性もなくはないのです。
悪徳業者の、訪問点検や飛び込み営業で騙されないためには、業者の営業マンによる過度なセールストークにきちんと気付けるだけの知識が必要です。エコキュートを導入する方にとって、エコキュートの特徴を知っておくことは、損にならないのでしっかりと学んでおきましょう。
まとめ
今回は、近年増加していると言われている、エコキュートの訪問点検詐欺や飛び込み営業について解説しました。住宅リフォーム業界は、昔から飛び込み営業による消費者トラブルが多いのですが、近年は、「無料で点検します!」といった手口で近づいてくる業者が増えているようです。
これは、エコキュートが屋外に設置されている機種であることから、敷地外からでもエコキュートの状態をある程度確認できるのが大きな要因です。例えば、10年以上前のエコキュートが設置されている場合、故障の有無に関わらず、魅力的な提案をすることができます。記事内では、代表的な詐欺手口をご紹介していますので、悪徳業者に騙されないよう頭の片隅に置いておきましょう。
エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップでは、全国でエコキュートの販売・設置工事を行っています。エコキュートの飛び込み営業や訪問点検を受けた際は、その場で契約するのではなく、ぜひとくとくショップにお問い合わせしてみてください。