オール電化住宅は光熱費が安くなると言われていますが、具体的にどのあたりにメリットがあるんですか?
家庭での光熱費の配分を大きく分けると一般的には、給湯関連が40%、冷暖房が20%、冷蔵庫が20%、調理関連が10%、そしてその他の照明や家電の待機電力が10%になるでしょう。
これをkWhつまり1時間に1kWの電気消費でみますと、夜の11時から翌朝の7時が夜間で、朝の10時から夕方の午後5時がデイタイム、その前後がリビングタイムに分けられます。
ここで夜間の電気料金はデイタイムやリビングタイムの約半額になる点に注目しましょう。
そうすると、オール電化のエコキュートに必要な電気は夜間電力ですから40%は実質デイタイムの20%分と考えることができます。
オール電化の主役はエコキュートとIHクッキングヒーターですから、安い深夜料金の電気を使うことができる点が経済的に大きなメリットになります。
また、操作性や環境への優しさ、安全性もガス給湯と比べるとメリットになります。
エコキュートと電気給湯器はまったく異質なもので、エコキュートは効率が4倍ほど高いうえに、深夜電気料金を使いますから、ランニングコストはデイタイムの半分、あるいはそれ以下になります。
また、IHクッキングヒーターとガスコンロとの比較では、IHは言われているほどの電気量を消費しませんし、ガス中毒のリスクや火災のリスク、空気の清浄度から見れば安全でクリーンです。
なお、太陽光発電と連動すれば、オール電化のメリットはさらに増します。