蓄電池とはどのような仕組みで動いているのですか?電気を貯めることはできないと聞いたのですが。
おっしゃる通り電気はそのままでは導体を通じて流れてしまい、それを堰き止めることはできません。
つまり、電気を水に例えるなら、川の水はそのまま海に流れてしまいます。
電気も同じで、その流れの途中にプールを作るのが蓄電池と言えます。
蓄電池の原理を簡単に言いますと、リチウムや鉛などの化学物質と電解液で化学反応を起こして放電しながら電気を貯めます。
乾電池には化学反応は起こして電気を貯めてもその電気を放電すると電気が無くなり、これを一次電池と言います。
これに対して放電だけではなく充電もできるのが蓄電池で二次電池と呼ばれます。
充電のメカニズムは化学反応を起こした物質を電気分解することです。
なお、蓄電池自体の大きさはさまざまで、それは蓄電できる容量で決まりますが、例えば携帯電話やスマートフォンに内蔵されている蓄電池は小型でも繰り返し放電と充電がおこなえます。
ただし、この回数には限度があります。
例えば携帯電話に内蔵されている蓄電池は400回ほどの放電・充電を繰り返すと、化学物質が劣化します。
まとめますと、蓄電のメカニズムは、電気エネルギーを化学反応という形に変えることで電気を蓄電するということです。