蓄電池の型番と実際の容量が違うのですが、どうしてですか?
バッテリーは、端子の方向やケースの大きさが規定されていますが、最近では技術が進歩したので従来と同じ大きさのケースに従来以上に大容量の蓄電池を収納できるようになりました。
そこでケースの大きさを示す形式的な型番に加えて、実際の電気容量を表す二重表示が使われています。
つまりケースのサイズでの互換性を維持しながら高性能なバッテリーが市販されているのです。
例えば自動車用の鉛蓄電池(バッテリー)では、最初の二桁~三桁が時間容量率のAhを表示していて、それ以降が寸法(サイズ)を表示する規格になっています。
ただし、この表示方法はメーカー共通で決められてはいないので、各社がそれぞれ独自の名称をつけますから、混乱が起きるのです。
例えばその蓄電池が使用される用途によっては、1時間率ではなく5時間率での容量を記載する場合もあります。
今はともかくとして、いずれ近い将来に蓄電池メーカー各社がコンソーシアムを設立して、記載方法を統一する動きが無い限り、今後も今の状態が続くと考えられます。
例えば古くはβとVHS、最近ではブルーレイとDVDのシェア争いの凌ぎ合いが印象的ですが、この場合はそこまでの問題には発展しないでしょう。