ある会社のパネル(定価10万円程度)を28枚、工事費や諸経費込みで360万円との見積もりなのですが、妥当でしょうか?
気になるのは定価10万円を28枚という点です。
その理由は、定価だということで、定価はメーカー希望価格のようなものだからです。
いつの時点でのことか不明ですが、太陽光発電システムの販売・施工価格は、会社や業者がある程度自由に設定できます。
例えば定価があるにしても、バルクで購入すれば割引き価格での仕入れが可能ですが、それを定価で販売することもできるわけです。
つまり定価は販売会社の考え方次第でどうにでもなると考えましょう。
太陽光発電の出力規模が今ひとつはっきりしていませんし、内訳で施工費がいくらかも不明ですが、太陽光発電システムの価格が下がっている現在では、一般的な市場相場は1kWあたりが40~45万円と考えられ、単純に360万円を例えば1kWあたり40万円で割ると、9kW、45万円で割っても8kWになります。
パネル28枚では到底このような大出力にはならず、精々5kW程度ですから、それが360万円ということは1kW当り72万円で、市場相場の2倍近くになる計算です。
つまり、このケースの360万円は高すぎると考えられます。
太陽光発電の見積りは複数社に同一条件での依頼をして、比較検討をすることが必要ですから、可能であればこの話は白紙に戻して、再度いくつかの会社から見積をとるほうがいいでしょう。