太陽光発電に投資しようと思いますが、自宅からかなり離れているので不安です。
利回りは10%程度とのことですが、これは妥当ですか?またリスクや固定でかかる費用等はあるのでしょうか?
遠方で太陽光発電に投資して、想定利回りが10%程度を期待しているというのは、最近よくある標準的な投資案件です。
太陽光発電事業そのものはおすすめですが、いろいろな点に気をつける必要があるでしょう。
ここでは、新規に設備投資をするのではなく、最近見られる太陽光発電の分譲について見ることにします。
分譲物件の収支シミュレーションで要確認点は、20 年間の保険料、20年間のモニタリングシステム通信費、固定資産税(発電設備、土地)、所得税、メンテナンス費用、パワコン交換(修理)費用、適切なローン金利などで、抜けている点がないかです。
土地賃貸の場合は、20年の契約が終わった時には、それが設備譲渡であればいいのですが、現状復帰では撤去費がかかります。
次に、大規模設備の場合、変電所への電気の逆流対策に時間がかかることがありますから、投資後すぐに売電できるかどうかを確認しましょう。
電力会社との協議が済んでいるかどうかの確認です。
また、大きな注意点として、出力抑制がかかる恐れがあることに留意してください。
電気技術法で電圧が規定されていて、電圧は101V±6Vなので、上限が107Vですが、大規模太陽光発電の場合、発電地点の電圧が上昇して、107Vを超えるときは自動的に出力が抑制されるようになっています。
長い時には1日に数時間者間、出力抑制がかかってしまうこともあるらしいですから、そうなるとその間は売電ができなくなります。
この点は設置業者(分譲会社)と電力会社との協議で解決することになりますが、この問題についても契約書で明確にしておく必要があります。
以上がクリアできれば太陽光発電事業は有望な投資案件と言えるでしょう。