導入してから、数年が経ちますが、照射時間が多いであろう夏に売電の収益がないです。
なぜ、そんなことになるのか、その理由を知りたいです。
太陽光発電システムは天候に大きく左右されます。
そのため日照時間が少ないエリアに比べて、日照時間が多いエリアの方が発電量が大きくなります。
日照時間をいえば、1年を通して太陽が沈むのが遅い夏場が一番日照時間が長いため、一番発電量が多いと考える人は多いでしょう。
しかし、実際には1年を通して発電量が一番多いのは、春、そして秋で、春や秋に比べると夏場の発電量が低くなります。
これは、太陽光発電パネルが熱に弱いことが原因です。
金属というのは温度が高くなると、自由電子が増えるため、熱抵抗が高くなります。
つまり金属は温度が高くなると電気が通りにくい状態になるのです。
それと同じ理由で太陽光発電パネルも温度が高くなると、発電効率が下がってしまい、結果、春や秋に比べると発電量が少ないということになるのです。
太陽光発電パネルのカタログを見ていると、発電量が記載されています。
この発電量は、太陽光発電パネルが25度の温度のときの発電量になります。
夏場は太陽光発電パネルの温度が25度以上になります。
そのためカタログ通りの発電量とはならないのです。
ただしメーカーによっては熱に強い太陽光発電パネルなども製造されているため、気温が高いエリアで太陽光発電システムを導入する場合は、熱に強い太陽光発電パネルの導入を検討してみましょう。