3kWの余剰買取システムに、さらに10kWの全量買取システムを追加することは可能ですか?
現行の太陽光発電での電気の売電は、全量固定価格買取と余剰電力固定価格買取に分かれています。
ご質問にある3kWはこのうちの余剰電力固定買取です。
そこでご質問の、さらに10kWをプラスすることには、ふたつの考え方があります。
そのひとつは、電力会社からの配電契約を別々にすることで、つまり従来の3kWはそのままにしておいて、別の送電契約をして(送電線も新規増設)、10kW超の太陽光発電システムを設置することです。
そうすれば、同じ屋根の上でも3kWと10kWの併設は可能にはなるでしょう。
しかし、そうではなく、単純に現在の3kWに新たに10kWをプラスするとなると、13kWになりますから、この場合の売電は産業用太陽光発電と見做されて、全量固定価格買取になってしまいます。
つまりその電気を家庭内で使うことができなくなります。
言い方を変えれば、それぞれが独立した太陽光発電システムであれば、ふたつの買取制度を利用できますが、同一システムでは、どちらかになるということです。
例え住宅の屋根の上でも、設置する太陽光発電が10kWを超えると売電は全量固定価格買取の対象になり、その電気を住宅用に使うことはできません。
そこで家庭用太陽光発電で9kW~9.75kWタイプを設置するケースが増えているのです。
それは売電単価が全量よりも余剰のほうが高いからです。