パワコンの自立運転を使えば、災害時でも1500Wまでは使えると聞きました。
が、スタートアップの電力が大きいエアコンなどは動かないとのことでした。
エアコンが例えば消費電力2000Wだったら、カンカンに陽が照っていても動かないのですか?また、動いた後に曇りになってしまったら、エアコンの運転はどういう風になりますか?
太陽光発電システムでのパワーコンディショナーによる自立運転についてのご質問ですね。
まず、太陽光発電に限らず、発電は定電圧回路を構成した上での電力供給(1500W=15Aまで)をするように設計されています。
電気回路(エアコンの室外機)はスタート時に突入電流(定格の3~5倍程度)が発生しますから、それに見合う電力供給量がないとスタートすることができません。
ただし、エアコンでいきなり2000W(約20A)が必要になることではありません。
ここで、ご質問に端的な回答をしますと、(1)エアコンのスタート時の消費電力が2,000Wなど1,500Wを超える場合、エアコンは動きますか?の答えは、動きません、です。
その理由は、瞬時電圧降下により、太陽光発電の稼動最低電圧80Vを下回発電がるので、停止してしまう可能性が考えられるからです。
次に(2)仮にエアコンが動いた場合、途中で曇ってきて、発電量がエアコンの消費電力を回った場合エアコンはどうなりますか?の答えは、当然ながらエアコンは停止してしまいます。
つまり需要に供給が追いつかなくなります。
ただし曇りの原因である雲が移動して晴天になれば、再稼働するでしょう。
太陽光発電は正直者ですから、太陽光がきちんと太陽光パネルに当たってさえすれば目一杯の発電をします。