発電の原理は違いますが、原子力や火力発電と比較すると太陽光発電の発電量は劣りますか?
太陽光発電システムは、太陽光発電パネルに太陽の光を当てて発電を行っています。
これは半導体に光を当てると電気を発生させる光電効果という現象を利用しています。
電気的な性質の異なるn型とp型という半導体を重ねあわせてそこに光を当てるとマイナスの電子とプラスの正孔が発生します。
そして電子はn形半導体の方に、正孔はp形半導体の方に引き寄せられるためその結果電流が生まれるのです。
ただし生まれた電流は直流のためそのまま住宅内で使用することはできません。
パワーコンディショナなどのインバーターを利用して交流に変換することで住宅内で使用できるようになっています。
太陽光発電システムは太陽の光を基にするため、化石燃料を燃やす火力発電のように二酸化炭素を排出することのないクリーンでエコなエネルギーです。
しかし発電効率など問題がないわけではありません。
例えば同じく二酸化炭素をほとんど排出しない原子力発電と比べた場合、原発1基分の電力100万kWを太陽光発電システムで産み出そうとすると、甲子園球場の1500個分の土地が必要になります。
しかし、太陽光発電システムはエコなエネルギーとして将来性が注目されており、地方自治体などが補助金などを支給して普及の後押しをしています。