あのパネルに何が起こって発電しているのでしょうか?
太陽光発電システムは太陽光発電パネルに太陽の光を当てて発電します。
発電力した電力は直流のため、100Vの交流の電力を使っている住宅ではそのままでは利用できずパワーコンディショナで変換して住宅で使用できるようになっています。
半導体には、光を当てると電気が生まれるという光電効果という性質があります。
太陽光発電パネルは半導体で製造されており、この光電効果を利用して電力を作り出しているのです。
n型シリコンとp型シリコンという2種類の半導体の接合面に光を当てるとマイナスの電子とプラスの正孔が発生します。
そして電子はn形半導体の方に、正孔はp形半導体の方に引き寄せられ、その結果、電流が発生します。
太陽光発電パネルは熱ではなく、光に反応して発電をしているのです。
半導体に光を当てたときに生まれる電流の大きさは、光の強さに比例します。
そのため、曇りの日よりも晴れた日の方が太陽光発電システムの発電量は大きくなるのです。
ただし、太陽光発電パネルは熱に強くありません。
そのため気温が高い晴天の日は、パネルの表面温度が上がってしまい、電力の損失が大きくなります。
日照時間が一番長いはずの夏よりも、実際には春や秋の方が発電量が多くなるのはそのような理由です。