太陽光には、可視光だけでなく、いろいろ光線があります。
すべての光線で、発電しているとは思えません。
メカニズムがしりたいです。
太陽光発電システムは太陽光発電パネルに太陽の光を当てることによって電力を作り出しています。
これはN型シリコンとP型シリコンという半導体の接合部に光を当てると、マイナスの電荷をもった電子とプラスの電荷をもった正孔が生まれて、電子はn形半導体へ、正孔はp形半導体に惹かれるため電流が生まれる性質を利用したものです。
太陽光発電システムは太陽の光を基にして発電を行いますが、一概に太陽光といっても、太陽光は可視光だけでなく紫外線、赤外線といった幅広い波長を持っています。
太陽光発電パネルには様々な種類の半導体などが使用されていますが、素材ごとにそれぞれどの波長を吸収するかが異なります。
例えば茶色に見える太陽光発電パネルは素材にアモルファスシリコンが使用されていますが、アモルファスシリコンは可視光から紫外線をよく吸収する性質があります。
一方、微結晶シリコンは可視光から赤外線をよく吸収します。
そのため太陽光発電パネルでは、より幅広く太陽光を吸収するため、異なる半導体を組み合わせたタンデム型になっています。
どの半導体とどの半導体を組み合わせているのは、メーカーや型によって異なり、パネルのメーカーや型ごとに発電量などのパネルの性能が異なるのはそのような理由です。