機器がたくさんあるのですが、接続箱とパワーコンディショナーが一つになったものもあると聞きました。
太陽光発電システムでは、太陽光発電パネルやパネルで作り出した電力を変換するインバーターであるパワーコンディショナなどいくつかの機器で構成されます。
そして太陽光発電システムの中で、太陽光発電パネルで発電した電力を集めるための機器が接続箱です。
接続箱では太陽光発電パネルを直列でつなげ、それぞれの回線を通して集めています。
接続箱には箱ごとに開閉器と呼ばれる機能があり、ここで電力の流れをチェックしているほか、落雷によって機器が故障するのを回避する機能も搭載されています。
接続箱は独立しているものもありますが、パワーコンディショナと一体になっているものもあり様々です。
この接続箱は、機能によってタイプがあり、日本でよく使用されているのがダイオード式と呼ばれる接続箱です。
さらにこのダイオード式接続箱にはバイパスダイオードと逆流防止ダイオードがあり、バイパスダイオードは発電しないパネルをバイパスしてくれる役割を持ったもので、逆流防止ダイオードはパネル間の電圧が異なっても電流が流れないようにする役割を持つ接続箱です。
なお接続箱は海外ではヒューズ式も利用されています。
ヒューズ式の接続箱は、短絡事故発生時の過電流によるトラブルを回避する機能があります。
欧州で主にヒューズ式が使われるのは低圧をDC1500V以下と規定しているためです。
日本では低圧をDC(直流)750Vまでと定めていますが、欧州では1000Vで設計するため配線用の電線長が短縮でき、発電効率の向上につながるためヒューズ式が使われています。