どんなしくみで電力会社に配線するのでしょうか?さっぱり分かりません。
太陽光発電システムを導入するとき、考えなければならないことのひとつに電力会社への配線方法があります。
日本では、100Vの単相、200Vの単相、200Vの三相の3種類で電力会社の電力系統と接続しています。
単相は言葉の通り、同じ波形の電流が流れているのに対して三相は3種類の波形の電流が流れています。
単相と三相の違いのひとつは絶縁トランスの有無です。
絶縁トランスとは、太陽光発電システムで作りだした直流の電力を電力会社の電気系統に流さないようにするための機器で、単相100Vで電力系統に接続する場合は絶縁トランスは必要ありません。
そのためコストカットという意味では単相で接続するのがよいといえるでしょう。
単相100Vの場合はトランスレス方式のパワーコンディショナを使用することで、電力系統に接続することが可能です。
一方、三相200Vで電力系統に接続する場合は、絶縁トランスを使用するか、絶縁機能のついたパワーコンディショナを使用する必要があります。
しかし、その分三相では電力を効率よく大量に送ることができます。
そのため、どちらで接続した方がよいかは実際の太陽光発電システムの状況によります。
例えば日照時間が多く、雨が少ない地域である程度の容量の太陽光発電システムを導入する場合は、三相で接続する方法を検討いた方がよいと思われます。