太陽光パネルの発電量改善とは、具体的にどんなものなのでしょうか?
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構では、太陽電池モジュールの変換効率を2017年には20%、2025年には25%、2050年には40%にあげるという目標をたてています。
変換効率とは太陽光発電パネルが太陽に照射されたとき、照射された光に対して%を電力にすることできるかということです。
現在、一般的なシリコン系変換効率は15%から20%といわれています。
シリコン系変換効率は変換効率29%が限界といわれているため、さらに変換効率を上げるためにはインジウム、セレン、ガリウムなどを使用して太陽光を効率よく電力に変換する素子の開発が行われています。
そのため、これから変換効率が非常によい太陽光発電パネルがでてくるでしょう。
ただし変換効率が上がっても、多くの発電量を得たいと思った場合は、太陽光発電パネルも多く設置しなくてはならないため、それだけ面積が必要になります。
また太陽光発電パネルは太陽の光によって発電するため、日照時間も問題になります。
例えば面積だけの問題を考えても、5kWの発電量を得たいと思えば、250Wの太陽光発電パネルが20枚必要になります。
太陽光発電パネルのサイズは約1500mm×800mmくらいですから、20枚の太陽光発電パネルを設置するには約25平方メートルの面積が必要になります。