光と熱の違いかもしれませんが、発電のしくみやコスト面について教えてください。
太陽光発電システムは太陽の光を使って発電を行いますが、太陽の光ではなく、太陽の光を集め、その熱を使って発電をする太陽熱発電というシステムもあり、すでに実現しています。
太陽熱発電はレンズや反射鏡で太陽の光を集めて汽力発電の熱源とする発電方法です。
太陽熱発電は太陽光発電システム同様に再生可能エネルギーであり、発電にあたって地球温暖化の原因のひとつといわれている二酸化炭素は発生しません。
また太陽光発電システムと同じく、基になるのは太陽の光のため、化石燃料を燃やして発電する火力発電のように燃料費もかかりません。
反射鏡を使う太陽熱発電は太陽光発電パネルを使う太陽光発電システムに比べてコストが安いのが特徴ですが、太陽の光を集積するレンズや反射鏡は巨大なため、一般の住宅に設置するのは難しい状態です。
また低緯度の乾燥地域ではよく発電をするものの、昼と夜の時間が大きい高緯度地域には向かないなどの問題もあます。
太陽熱発電は施設を巨大にするほど効率よく発電することができることから使用できる陸地が限られている日本では太陽光発電システムのように普及させることは難しいといえるでしょう。
太陽熱発電は主に、砂漠があり広大な面積を持つ国で利用されています。
しかしながら、日本でも太陽熱発電を再評価する動きがあり、研究が行われています。