冬、雪が降る地方では、その季節の発電はゼロと見込んだ方がいいのでしょうか。
また、雪下ろしなどの手間は増えますか?
日本海側では雪が降り続く冬季には発電できないでしょうかというご質問ですが、いくら降雪が多いと言っても3~4ヵ月間雪が降り続くわけではありません。
もちろん長い時には1週間と言うこともあるでしょう。
しかし、雪の晴れ間も結構多いようです。
その際に雪下ろしを心配されているようですが、太陽光パネルの表面はガラスなので摩擦係数が少なく、瓦やスレート、金属などの屋根材よりはるかに滑りやすいのです。
したがって、例えば35度とかの傾斜で太陽光パネルを設置すれば、パネルの上に積もった雪は自然に落ちやすくなります。
そのため積雪を心配するよりも落雪によるリスクを避けるための対策が必要になります。
そのためには屋根に落雪防止の雪留めを設けたりします。
なお、太陽光発電システムは雪の反射光もキャッチしますから、雪が止んでいると太陽光発電は順調に発電します。
これは雪が多い時期でも同じです。
夏場は北陸地方でも猛暑になる場合がありますし、年間を通して考えれば太陽光発電の年間発電量はかなりの量に達しますから、売電への影響はほとんど無いと考えてもいいのではないでしょうか。
北海道などがその典型的な例と言え、北海道での太陽光発電の普及率は高いのです。
また海外でもドイツなどは北陸以上の降雪地帯が多いのにも関わらず太陽光発電が普及しています。