家の近くに太陽光発電を設置する家が増えてきたんですが、それに伴って売電量が減っている気がします。
これはなぜですか?
このご質問の売電が思うようにできない理由は、電力会社による自動的な電力抑制が原因かも知れません。
電力会社からの電気は基本的には100Vとされていますが、電力需要が増えるとそれ以下に低下し、逆に電気が余るとそれ以上の電圧になります。
一方で太陽光発電システムのパワーコンディショナーは売電できる電圧を103V~107Vに設定されています。
これは通常では電力会社から供給される電圧が107V以下だということで、高いほうから低いほうへ移動する電気の性質をもとにした電圧です。
ところが電力会社からの電気が余ると、時には107Vを超えることがあります。
そうなると太陽光発電のパワーコンディショナーからの電圧が107Vなので、いわゆる逆潮流ができなくなり、これが電力抑制現象なのです。
当然パワーコンディショナーからの電気は電力会社からの電気より電圧が低くなるので、売電ができないということになります。
このような電力抑制を解消するには、太陽光発電システムを購入した先の会社に連絡をして、電力会社の了解を得て、パワーコンディショナーの供給電圧を高めに変更することをおすすめします。
この場合、電気法に抵触することもあるので、この手続きや実際の電圧調整は必ず施工会社がおこなわなければなりません。