太陽光発電システムの製造過程でも、CO2は排出されると思います。
これは太陽光発電によって削減されたCO2よりも小さいんですか?パネルの寿命が続く限りCO2削減したとして、トータルでもちゃんと二酸化炭素排出量削減になるのか教えてください。
太陽電池を製造する過程でCO2が排出されることは事実ですが、太陽光発電システムでの電気がCO2削減に寄与する割合は、製造時のCO2排出と比較すると極めて少ないのです。
また、太陽光パネルの寿命は率直に言えば20年以上ですし、50年以上も稼働している例も多々あります。
さらに寿命が来た際にはアルミニウム、ガラスはリサイクルが可能ですから、環境汚染に深刻な影響を与えるとは考えにくいでしょう。
ここで補足的に続けますと、ご質問のCO2が製造時に排出される量と、太陽光発電によって削減できる量とのイーブンポイントを推定した計算例があります。
しかし、この計算シミュレーションは実際とはかなり異なるのではないかという考えもありますので、表立って騒ぐ人はいません。
それはどのような規模の太陽光発電と比較するかという点で、はっきりした比較の基準が立てられないからです。
私たちの身の周りにある事物はすべてが電気を使って出来上がるとも言えますが、問題はやはりその電気を生み出す方法でのCO2の排出量になります。
こうした根拠があることから、太陽光発電システムの製造で排出されるCO2の量について、それを大きく問題視する人は少ないのです。