パネルを製造するのに大きなエネルギーが必要なので、環境にやさしくないと聞いたことがあります。
どうなんでしょうか?
太陽光パネルの生産にかかるエネルギーの合計とそのパネルが壊れるまでに生産するエネルギーの総量とではどちらが多いのかということでは、太陽光パネルを製造するのに必要になるエネルギーは、その太陽光パネルの生涯発電エネルギーと比較すると、はるかに少ないと言えます。
太陽光パネルの種類や生産工場の規模にもよりますが、CIGS型などの薄膜型太太陽光パネルでは、その製造エネルギーは発電エネルギーの20分の1程度とのことです。
なお、太陽光発電で年平均稼働率15%、平均耐用年数15年という数字は蓋然性のある数値とは言えません。
稼働率は12%程度、平均耐用年数は20年を想定するのが一般的です。
詳しいことは、みずほ情報総研(株)がまとめた、太陽光発電システムのライフサイクル評価に関する調査研究(平成19~20 年度 新エネルギー・産業技術総合開発機構委託業務成果報告書、平成21 年3 月)をご覧になると良いでしょう。
これは実に詳細にわたってまとめられていますから、このようなご質問をされる方にはおすすめです。
いずれにしても太陽光パネルを製造する際に出るCO2の量は、その太陽光パネルで削減できるCO2の量よりはるかに少ないことは間違いがないと言えます。